575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「十二月」句会近づく      遅足

2012年12月12日 | Weblog
今年最後の句会が近づいてきました。
今回の題詠は「十二月」です。
「師走」とも言いますが、ちょっとニュアンスに違いがあります。
新しい季語といっても良いでしょうか。

  信号の赤に堰(せ)かれし十二月    今井千鶴子

赤に堰かれる、という表現が、気ぜわしい十二月ならでは。
赤信号というコトバも、師走より十二月がピッタリという気がします。

  棄て兼ねしものを捨て切る十二月    長田友子

大掃除をしながら、思い切って断捨離を実行する。この気持ちもよく分かります。

十二月といえば八日。太平洋戦争が始まった日。

  十二月八日を夫の言ひ出づる      天野慶子

戦争で被災、戦後の厳しい時代を思い出している老夫婦の姿が浮かんできます。
この後、二人の間で、どんな話があったのでしょう?

どんな十二月の句が集まるのでしょうか?楽しみです。

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする