575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ようやくの鴨  鳥野

2012年12月11日 | Weblog
 ・水底を見て来た顔の小鴨かな 丈草

句の出来、不出来は分からぬまま、ワタシの大好きな
一句です。

当方の住まいに近い堀川は、この時期、飛来する
小型の渡り鳥の楽園でした。
よく見れば、姿のどこか異なる鴨の類が、争いもなく
のどかに浮いていました。
それが大掛かりな河川敷の改修工事で、飛来
ゼロという年も。
今年になって、ようやく小さな群れを見るところまで、
漕ぎつけたのです。
秋沙(あいさ)、たかべ、羽白などの異称を持ち、
俳人に愛されてきた鴨たち。いつまでも堀川の景物
として、賑わいを見せてくれますように。

 ・水底を見て来し鴨をさがしおり 鳥野
コメント (1)
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