575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

枇杷の実の産毛の艶気君の頬    すみ

2013年07月01日 | Weblog
  朝の日が枇杷の産毛を捉へをり   梶本佳世子

枇杷の実に表面には細かな産毛が。
さらに、その艶のある産毛を、恋人の頬にあることに気付いた。
ういういしい発見です。
こんな恋の句も。

  枇杷の実を空からとつてくれしひと 石田郷子

枇杷も十薬に劣らず、万能薬とされてきたそうです。
枇杷の木があると、病人たちが集まってきます。
このため、病人の集まる、縁起が悪い木となったとか。
そういえば、子供の頃、枇杷の木は縁起が悪いと聞かされていました。

今は一本の枇杷の木があり、毎年、旬の味を楽しんでいます。
からすやヒヨドリも食べています。
                      遅足



コメント
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