575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の最終結果です。     遅足

2013年07月19日 | Weblog
今回の句会、8人の出席でした。
題詠は「夕焼け」。
わたしは季語は実際のモノやコトと思ってきましたが、
どうも季語はフィクションのようです。
約束事なんですね。
夕焼けも、秋ではなく、夏の季語という約束で句を詠み、かつ読む。
みなさんも夕焼けをフィクションとして読んでみて下さい。

題詠「夕焼け」
①夕焼けは優しすぎます要注意(えみ)能登・鳥野・遅足
②夕焼けに磚磨かせて(瓦磨かせ)座禅堂(結宇)佐保子・狗子・亜子
③夕焼けに今日一日を許されて(麗子)結宇・能登・郁子
④夕焼け染む人も道具も挨拶も(晴代)すみ・えみ・麗子・遅足
⑤霊峰の夕焼け雲は七変化(立雄)
⑥無色になって走る夕焼けの街(静荷)晴代・狗子・えみ・郁子
⑦夕焼けの車窓も知らずスマホかな(亜子)静荷・立雄
⑧夕焼けの中にムンクの叫び声(佐保子)能登・鳥野・静荷・亜子・麗子
⑨夕焼けを見しより人の無口なる(遅足)晴代・結宇・静荷・亜子・すみ・立雄
⑩夕焼けの向こうの明日とハイタッチ(郁子)麗子
⑪夕焼けや日常抜けて別世界(すみ)えみ・狗子・立雄
⑫あかあかと荼毘の火もえし夕日かな(能登)鳥野・佐保子・郁子
⑬夕焼けや待ち人疾く来よ迎え酒(智恵)晴代・結宇・すみ・遅足
⑭血のごとく火星の大地夕焼す(狗子)佐保子

自由題
①趙州の一文字(イチモンジ)の鈍(ニビ)夏館(結宇)
②断崖の白き灯台夏の海(麗子)郁子
③年かさね好みとなりつ鮎の腸(わた)(晴代)結宇・狗子・すみ・えみ
④山峡(やまかい)の湯にひとり来て沙羅の花(静荷)能登・鳥野・佐保子・郁子・遅足・立雄
⑤反抗期の虹かも知れずうつくしき(遅足)鳥野・亜子
⑥露座仏のぐらり傾く暑さかな(亜子)結宇・狗子・静荷
⑦梅雨明けや耳に気怠き選挙カー(立雄)遅足
⑧沙羅の花みな空むきて散りしけり(佐保子)晴代・えみ・麗子
⑨行き場なき拳突き出す入道雲(郁子)結宇・能登・静荷・亜子・すみ・麗子・立雄
⑩かき氷くずした愛はとけてゆく(えみ)狗子・静荷・郁子・麗子
⑪かき氷行列あとの涼味かな(すみ)佐保子
⑫顎の線キリリと勁し藍浴衣(能登)晴代・鳥野・亜子・えみ
⑬ドンドドーン駆け寄る窓辺花火なく(智恵)晴代・能登・佐保子・すみ・立雄
⑭空に向け蝉の一斉射撃かな(狗子)遅足

次回は8月21日(水)午後1時   東鮨
題詠は「新米」です。
コメント
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