575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

七歳の七夕の記憶    遅足

2013年07月10日 | Weblog
名古屋市千種区にお住まいの方から、
七歳の七夕についてメールを頂きました。
ご本人の了解を得て掲載させていただきます。


私は一年生で祝ってもらいました。
見上げるような笹竹に、色紙の短冊や切子灯篭も
いくつか下げられていました。
切子を教わって一緒に作りました。
ナスやキュウリ、トマト、ササゲ等が
籠に盛られて、供えてありました。

ご近所からも、お祝いに、短冊とか、切子を頂き、
当日は、井戸で冷やした西瓜を、お振舞していましたね。
 
また、学校では、短冊の付いた笹を一枝づつ貰いました。
ちなみに、父方の祖母が岐阜の出身でした。
あの頃はまだ、そんな楽しみが会ったのですね。
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7月句会が近づいてきました。    遅足

2013年07月10日 | Weblog
今回の題詠は「夕焼け」です。

春の夕焼、梅雨夕焼、秋夕焼、冬夕焼、と四季おりおりの夕焼け。
いずれも美しいのですが、俳句では、夕焼けは夏の季語。
その壮快さから、夏のものとされたそうです。

   夕焼けに攫われゆきしかくれんぼ  有沢文枝

まだ子供の頃には「人攫い」という言葉には存在感がありました。
母の子供を呼ぶ声が聞こえてきます。
この句から、私は、秋の夕暮れを連想します。

太陽の光線が大気の低い層を通過する時、
波長の短い青色光は散乱、波長の長い赤色光の割合が多くなって
空が赤く見える現象だそうです。

   あられなき五体ありけり大夕焼     秦夕美

   夕焼けのしっぽをちょっと折っておく  遅足

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