山頭火が知多半島の内海で訪れたのが橋本健三。
この時、健三は27歳。山頭火57歳。
親子ほど歳の差のある二人でしたが、共に酒豪。
年齢を越えた交流があったのでしょう。
まくらならべて二人きりの波音 山頭火
夜遅くまで飲み明かして、ごろりと寝てしまった二人。
山頭火は当時の健三のことについて、こんな風に句に残しています。
ひとり兎を飼うてひつそり
健三は大正元年生れ。
家は薬の製造販売をしていました。
早くから自由俳句をつくっています。
をさなくて雨をてにうけてゐる
大きな山が夜へすわってゐる裾を汽車が通る
手にはさらさらとむかしのすなの山になる
月のなかで蹴ってゐた思想のごむまり
健三には詩集「若年」があります。
そのなかの「河面」という詩です。
なにすれば橋に倚り
河面眺めてもの思うものぞ
雨はいっさんに河へと跳び
河はしずかにも雨をながす
俳句も詩も若者らしいの抒情詩ですね。 遅足
この時、健三は27歳。山頭火57歳。
親子ほど歳の差のある二人でしたが、共に酒豪。
年齢を越えた交流があったのでしょう。
まくらならべて二人きりの波音 山頭火
夜遅くまで飲み明かして、ごろりと寝てしまった二人。
山頭火は当時の健三のことについて、こんな風に句に残しています。
ひとり兎を飼うてひつそり
健三は大正元年生れ。
家は薬の製造販売をしていました。
早くから自由俳句をつくっています。
をさなくて雨をてにうけてゐる
大きな山が夜へすわってゐる裾を汽車が通る
手にはさらさらとむかしのすなの山になる
月のなかで蹴ってゐた思想のごむまり
健三には詩集「若年」があります。
そのなかの「河面」という詩です。
なにすれば橋に倚り
河面眺めてもの思うものぞ
雨はいっさんに河へと跳び
河はしずかにも雨をながす
俳句も詩も若者らしいの抒情詩ですね。 遅足