575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

この旅死の旅であろうほゝけたんぽぽ   山頭火

2013年07月14日 | Weblog
漂白の俳人として人気の高い種田山頭火。
575の定型や季語に拘らない自由律俳句を詠みました。

  分け入っても分け入っても青い山

  うしろすがたのしぐれてゆくか

などの句が有名です。

山頭火は生涯に7度、大きな旅をしています。
最後の旅は昭和14年。目的地は伊那。
尊敬する俳人・井上井月の墓参が目的でした。
途中、愛知県にも立ち寄り、様々な俳人と交流しています。

冒頭の句は、刈谷の池原魚眠洞を訪ねた時に詠んだものです。
この同じ日に

   これがおわかれのたんぽぽひらいて

という句も日記に書き残されています。
最後の旅となるだろうという予感を持っていたのでしょうか。
翌年、57歳で亡くなっています。

この時、山頭火を家に宿泊させ、歓待をした愛知県の俳人たち。
皆、自由律の俳人で、今は、余り知られていません。

山頭火にちなんだ愛知県の俳人を2,3人ですが、紹介してみたいと思います。
                      参考「山頭火 三河知多の旅」

                          遅足
コメント
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