575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

3月句会の投句集まる。       遅足

2014年03月19日 | Weblog
今月の題詠は「菜の花」です。やさしそうで難しい題です。
皆さんの個性的で、労作が集りました。


題詠「菜の花」

①菜の花や学生寮のうす明り
②菜の花の素直な黄色いま嫌い
③菜の花の変わらずにあり丸三年
④最南の駅は花菜の中にあり
⑤キャノーラ油山菜カラリ塩パラリ
⑥菜の花のうねりに沿ふて子等の群れ
⑦菜の花のひろがりバスをつつむごと
⑧菜の花の波立つ畑隠れん坊
⑨菜の花の彼方に風車夕映えて
⑩菜の花の中より風の山頭火
⑪一面の菜の花畑立ちくらみ
⑫菜の花のこぼれやすきを飾りけり
⑬菜の花のそろって澄んだ空ささえ
⑭菜の花や大人の味覚内に秘め
⑮菜の花や いつもどおりの かえりみち


自由題

①敗れても凛々として春の猫
②白梅や今朝のメールに訃報の来(く)
③霾(よな)ぐもり思ひ出せない恩師の名
④黒焦げを惜しむ目刺しの夕餉かな
⑤おちょぼ口来年またねと雛納め
⑥範頼に手向けの梅や氷花
⑦留年か!下げる頭に春カーテン
⑧菜の花とホタテのレシピ切り抜いて
⑨三椏の花のあかりや百済寺
⑩てのひらのうすももいろの春の雨
⑪白梅や路地の体操拳挙ぐ
⑫包まれて椿は恋の花となる
⑬陽の匂ひ嗅いで子猫の春一番
⑭春疾風(はるはやて)スカート押さえ俯いて
⑮蓬摘み まだよまだよと 母笑う


コメント
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