575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

笛となる木であり春の風の中   谷口摩耶

2014年03月22日 | Weblog
春には強い風の吹く日があります。
名古屋は昨日、一日中、強い風が吹きました。
北海道では雪の嵐です。

句の春風は、どんな風でしょう?
葉擦れがするくらいでしょうか?
笛となるのですから、もっと強い風でしょうか?
どんな木でしょうか?
作者自身のことかも・・・
また、どんな音色なんでしょう?

作者の谷口摩耶さんは、1949年生まれ。
俳句によって日本の豊かな自然や文化の歴史に触れることができた。
これから後の人生も、俳句と言う鏡に映して行きたい、と、
句集のタイトルも「鏡」。

他にこんな句が目に留まりました。

  脳みその縮んできそう蕗の薹
  形よきかなピーマンといふ器
  山茶花の力を抜いてゐる日和

                    遅足

コメント
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