575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

一面の菜の花句会   麗

2014年03月20日 | Weblog
ようやく春らしい暖かさになった昨日の句会。
春です。一面に黄色の菜の花が咲きそろいました。
ではひとこと講評です。

1,郷愁を誘う一句。なんと男子学生寮を訪れると牛乳瓶に菜の花が活けてあったそうです。
2,「素直な黄色」がなぜ今嫌いになったのか?何があったのでしょう。
3,被災地に咲く菜の花。放射能が除去出来る花と言われていますが、3年経っても何も変わらず。
4,鹿児島の最南の駅は菜の花に囲まれていました。花菜という季語を知りました。
5,楽しい一句。キャノーラ油は菜種油でした!
6,幸せな情景が浮かびます。うねりに沿ふ子供たち。
7,木炭バスを連想します。
8,菜の花畑は結構背が高く絶好の隠れ場所。
9,黄色の向こうに赤く照らされた風車も。一枚の絵のよう。
10,井戸にお母さんが飛び込んで亡くなった悲劇をもつ山頭火。ちょっと幸せな山頭火を詠んであげたかった?彼は愛知県にも寄ったそうです。
11,立ちくらむほどの圧倒感。甘い香りにむせたのでしょうか?
12,トップ賞です。こぼれやすい菜の花。その花を飾る人の美しさ。
13,「菜の花はそろって咲くんだね。」と子供の頃、お友達が言ったそうです。空ささえも素敵です。
14,ほろにがい大人の味覚はなかなか子供にはわかるまい。
15,蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」が好きな作者。壮大な句を日常に置き換えました。ひらがなが効いています。

こうやって振り返ると一面の菜の花を見に行きたくなりました。今日は雨で外も暗いです。目の覚めるような黄色にあこがれます。

来月は「手」です。その手があったか!と思わせる俳句、楽しみですね。
コメント
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