575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

競演の火照り残して桜蕊  郁子

2016年05月06日 | Weblog
花色をとどめている蕊に注目、なかなかできない、と能登さん。

花の目的は虫を呼んで、花粉を運んでもらうこと。
色を競い、香りを競うのも自分の遺伝子を残すため。
それを競演と詠みました。
宝塚の舞台もイメージされているのかもしれません。

恋の季節が終わり、役割を果たした蕊は散っていきます。
その蕊に火照りの色が残っているという発見。
能登さんのご指摘のように、なかなか出来るものではありません。

そういえば、散るのは雄蕊ですね。     遅足


コメント
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