575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ふところに蛇をいだきて美少年   静荷

2016年05月22日 | Weblog
不気味な蛇をふところにする、美しくも妖しき少年・・・、
劇画の世界です、と等さん。

作者のお舅さんは絵に描いたような校長先生。
生徒たちにも慕われていたそうです。
旧家で、主のような青大将が棲みついていました。
作者がお茶を揉んでいた時、頭の上に落ちてきて、
ビックリさせたことも。
そんな作者が、お舅さんの若かりし頃を想像して詠んだ句です。

私は、江戸川乱歩の小説「少年探偵団」の挿絵に
登場する美少年を想像しました。
                   遅足



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