575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

母の俳句    麗

2017年06月08日 | Weblog
東海地方は昨日、梅雨入りしました。同時に私の偏頭痛も勃発。恐るべし低気圧。6月はあまり体調よくありません。

さて、今月の句会の兼題は「妻・夫」を詠み込むというもの。
どんな夫婦像が見えてくるか、楽しみです。

大阪の実家では89歳の父が84歳の母の世話をしています。認知症からか一切の家事が出来なくなった母。それでも両親は家での二人の生活を望み、父もなんとかふんばって家事をこなしています。

両親はお見合い結婚で、九州に暮らしていた母が大阪に嫁ぐまで、たった一回しか会わなかったとのこと。お見合いの席でも母はただ父の指を見ていたと、そんな話も聞いたことがあります。

今、母が唯一やっていることは、私があげたノートに日記のような覚え書き書くことと一日一句を作ることです。
この間帰省したとき、そのノートを見たら珍しく父のことが書いてありました。

          我が夫は心やさしく強い人   


私が父に「お父さん!お母さんがお父さんのこと俳句にしてるよ!」とこの俳句を声に出して読んであげたら、はにかんだような嬉しそうな笑顔をみせてくれました。そして「お母さん、そんな風に思ってくれてるんやな」と言いました。
この俳句のおかげで父はまた介護をがんばることでしょう。でもあまり無理しないでと離れて住む娘はいつも思ってます。

          父の日に帰ると言えば無理すんな   麗
コメント (1)
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