575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

指力(ゆびぢから)なき夫のむく夏蜜柑   佐保子

2017年06月28日 | Weblog
高得点句でした。季語は夏蜜柑。
モデルは私です。若い頃は、なんなく剥けた皮も今や悪戦苦闘、
攻めあぐんでいる様子をじっと観察する妻の目。
おかしくもカナシイ一場面です。

静荷さんから、包丁で切れ込みを入れるのよ、
と智恵も授けられました。

  割る時の親指太し夏蜜柑  今瀬剛一

  眉に力あつめて剥けり夏蜜柑  八木林之介

みなさん夏蜜柑の皮には苦労しているんですね。 遅足

          

夏みかんといえば、この句を思い出します。

  夏みかん酸つぱしいまさら純潔など  鈴木しづ子

「酸っぱし」に思いが込められているようです。

コメント
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