新米の出回る頃、母の実家へ行くと、秋祭りの笛が聞こえてきました。
また、お米はとても大切に扱われ、こぼした時は、
最後のひと粒まで拾うように言われました。
そんなお米を大切にする気持ちの伝わってくる句です。
昔の農村は、自給自足の生活が原則。
主婦は大きな権限を持っており、とくに米櫃の管理は大切な仕事。
食事の支度は嫁にさせても飯米だけは主婦がはかって渡すという
習俗は、近年まで各地で行われていたそうです。
子供の頃、主婦連という団体があり、シンボルはしゃもじでした。
米櫃をめぐる嫁と姑の戦争の時代をへて、いまやお米からパン食が
中心の家庭も多くなっています。
そしてさらに100年。日本の食卓はどうなっているんでしょう?(遅足)