575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

米びつを清め新米納めけり  すみ

2018年11月06日 | Weblog

新米の出回る頃、母の実家へ行くと、秋祭りの笛が聞こえてきました。
また、お米はとても大切に扱われ、こぼした時は、
最後のひと粒まで拾うように言われました。
そんなお米を大切にする気持ちの伝わってくる句です。

昔の農村は、自給自足の生活が原則。
主婦は大きな権限を持っており、とくに米櫃の管理は大切な仕事。
食事の支度は嫁にさせても飯米だけは主婦がはかって渡すという
習俗は、近年まで各地で行われていたそうです。
子供の頃、主婦連という団体があり、シンボルはしゃもじでした。

米櫃をめぐる嫁と姑の戦争の時代をへて、いまやお米からパン食が
中心の家庭も多くなっています。
そしてさらに100年。日本の食卓はどうなっているんでしょう?(遅足)
コメント
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