575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

長き夜の柱時計の狂い打ち 狗子

2018年11月09日 | Weblog

秋の夜長。柱時計が時刻を知らせていますが・・・?
狂っているようです。
今の時計は狂うことはほとんどありませんね。
この句に、不思議な雰囲気のあるのは「狂い打ち」という
下五のせいでしょうか?
子供の頃、真夜中に聞いた柱時計の音。
どことなく不気味な感じがしたのを思い出します。

  みじか夜や柱時計の音の謎  久保田万太郎

久保田万太郎の聞いた音もきっと同じですね。

ここ半世紀で身の回りのものが大きく変わりました。
若い頃は腕時計と万年筆を持つことがあこがれでしたが、
いまは、時計もペンも必要ありません。
スマホひとつで済んでしまいます。
確かに便利です。でも少し寂しい気もします。  遅足

コメント
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