575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

化粧濃きひとのまず買ふ懸想文  遅足

2019年02月03日 | Weblog
昨日は節分。京都の八坂神社では舞妓さんの豆まきが行われたとのこと。

          

同じ京都の須賀神社では、2日と3日、立烏帽子に水干装束の
懸想文売りが梅の枝を持ち売り歩きます。
この懸想文を得ると容姿が端麗となり良縁に恵まれるとの由。
とまれ、作者の観察のするどさに脱帽。

「懸想文売り」は、夏井いつき氏「絶滅寸前季語辞典」に掲載。
稀少な季語を巧みに使った句。
実は懸想文売りは貴族の副業。売り手の怪しげな覆面は
貴族が顔を隠すのが目的。

ところで、小川 糸 著「ツバキ文具店」は現代版の懸想文売り。
大切な人への想いは今昔を問わないようです。

殿様の評です。なにも付け加えることはありません。素晴らしい評です。
ありがとうございます。遅足


コメント
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