575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

山形一泊の旅 ~ 湯田川温泉 ~ 竹中敬一

2019年02月02日 | Weblog


昨秋、NHKの 「 ブラタモリ 」を見ておいたお陰で、小高い日和山公園

から酒田市内を眺めていると、その地形や港、市街地などの位置関係も

概ねわかりました。

私は昭和50年代の一時期、TBS系のトーク番組 「 すばらしき仲間 」の

プロデューサーをしていた折、タモリさんと山下洋輔、坂田明ら

その仲間に出演してもらったことがあります。

とにかく筋書きはあってないようなもので、当意即妙、抱腹絶倒のトーク

と芸には凄みがあり、人気がありましたが、「 ブラタモリ 」 を見ていると、

まだその片鱗が見られます。

大体、地質や地形をテーマにした旅番組などとても地味で企画にも入らない

と思いますが、それが見事な知的エンターテイメントになっています。

矢張り、タモリさん抜きには考えられない番組だと思います。


旅の宿をどこにするか。予め、温泉のあるところをと思い、インターネットで

調べてみたら、酒田から羽越本線で30分位の同じ庄内平野にある鶴岡市に幾つか

温泉があるので、電話をしてみたところ、紅葉のシーズンでどこも満室。

そのうち、湯田川温泉に延喜式の神名帳に由豆佐売 ( ゆずさめ ) 神社が

鎮座していることを知り、" ここに決めた "と思って宿を探してみたところ、

幸い一軒、予約がとれました。

宿に着いたのはその日の夕方、ちょっと熱めの温泉に入った後、予め頼んでおいた

塩分控えめの質素ながら心のこもった夕食を頂き、翌日、目がさめると外は雨。

朝食後、出発までに1時間位あるので、宿で傘を借りて、少し行ったところに

鎮座する由豆佐売神社に向かいました。

すると、途中で急に雨があがり、薄日が差してきました。

杉木立の中の長い石段の向こうにお堂のような建物の屋根が雨上がりで時々、

陽を浴びて輝き、神さびてみえました。

私の今回の旅で一番、印象深いものとなりました。

宿の女将の話では、小説家の藤沢周平は鶴岡市の出身で、湯田川中学の教員を

していた時期があり、この地区にもたくさん、教え子がいるとのこと。

藤沢周平 原作の「 たそがれ清兵衛 」のロケがこの神社で行われたそうです。


鶴岡市から高速バスで山形市へ向かいましたが、移動中は雨で念願の月山を

見ることもできませんでした。


山形県鶴岡市 湯田川温泉の 由豆佐売 ( ゆずさめ ) 神社
2018年10月29日 筆者 撮影

              

たしかにタモリさんは稀有なタレントですね。
石の話をしても違和感がありません。遅足





コメント (1)
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