575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会が近づいてきました。  遅足

2019年02月12日 | Weblog

今回の題詠は「春寒」あるいは「牡丹の芽」です。

♪春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど
「早春賦(そうしゅんふ)」という歌曲。
まさに季語の「春寒」を歌ったものです。
というか、明治になって新しく歌をつくる時、
伝統的な美意識を基礎にして作詞していたからでしょうね。
                           
「春寒」は、暦の上では春になっても、まだ寒いこと。
「余寒(よかん)」と同じ意味です。
余寒が寒さに力点を置くのに対し、春寒は春に想いを置いています。

  春寒や竹の中なるかぐや姫  日野草城

「牡丹の芽」も春の季語。
牡丹は寒さに強く、早春には芽が膨らみます。
朱色の芽からは生命力を感じさせ、春の到来を告げているようです。
  
  人ごゑの遠巻きにして牡丹の芽  岸田稚魚

どちらか一つを選んで下さい。
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