575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の結果です。   遅足

2019年02月22日 | Weblog
ようやく暖かくなってきました。8人の出席。ごらんの結果となりました。

題詠「春寒」あるいは「牡丹の芽」
①春寒や古き良き邸更地なり(能登)幸泉・結宇・すみ・郁子
②春寒を独り舞台の幕間かな(結宇)能登・等・静荷
③獅子舞うや明日大輪の牡丹の芽(晴代)
④天の原無音デシベル梅香る(殿)晴代
⑤風を受け何やら秘める牡丹の芽(麗子)幸泉
⑥獣(じゅう)の爪やがて見参牡丹の芽(等)殿・遅足・静荷・亜子・郁子
⑦人知れぬ老女の覚悟牡丹の芽(郁子)佐保子・すみ・遅足・晴代・千香子・麗子
⑧春寒や引越し荷物山高し(すみ)幸泉・結宇・狗子・等
⑨料峭を楽しみペダル踏む親子(佐保子)千香子
⑩春寒の路上にふたりパンを売り(千香子)佐保子・遅足・亜子
⑪海からの風に濡れたる牡丹の芽(遅足)能登・麗子
⑫春寒や晩学の書を積むばかり(亜子)殿・すみ・静荷・狗子・等・晴代
⑬春浅し 寒さの中に つぼみあり(幸泉)
⑭花の名を思ひ出せずに春寒し(静荷)佐保子・殿・能登・狗子・亜子
⑮稚児の舞う五十鈴神楽の春寒し(狗子)結宇・千香子・郁子・麗子

自由題
①春寒や歩みゆるめて欄干へ(晴代)殿・すみ・遅足
②錬成の声まず先に寒げいこ(結宇)すみ・晴代・狗子
③斑雪野や友逝きし地に我生きむ(能登)佐保子・静荷
④春寒や門扉にかかる置き土産(麗子)佐保子・結宇・遅足・晴代・狗子・亜子
⑤水俣のみかん農家のみかん着き(千香子)佐保子・麗子
⑥晩年の父のステッキ春を待つ(亜子)幸泉・能登・結宇・静荷
⑦午(ひる)までの日射し忘れず福寿草(佐保子)等・千香子・麗子
⑧寒空や子規の俳句に酔いしれる(幸泉)殿
⑨独り居の老のハミング春よこい(静荷)能登・すみ・郁子
⑩防護服脱いで椿を吐きだせり(遅足)等・亜子
⑪建て替わる家に変わらずの梅ひらく(郁子)狗子・静荷
⑫太陽の子を抱きたる冬牡丹(等)殿・幸泉・遅足・郁子・麗子
⑬浦山風白檀かをる極楽寺(殿)等・郁子
⑭薄氷の急流に出て水の精(狗子)幸泉・千香子・亜子
⑮鰰のお腹ぷっくり海遠し(すみ)能登・結宇・晴代・千香子

次回は3月‎20日(水)午後1蒔20分 愛知芸文センター12階会議室C
題詠は「亀鳴く」あるいは「草餅」です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする