575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春寒や歩みゆるめて欄干へ  晴代

2019年02月24日 | Weblog

欄干への歩みは、春の冷たい風に晒され、
橋や城など高所への恐怖に耐える必要があります。
歩みをためらう作者の身体と気持ちの変化を
俯瞰するように描写。
最後尾の助詞も印象的、と殿様。

逡巡する作中人物の心理。
春と冬の間を行きつ戻りつする季節。
この大小ふたつの世界が響き合う。
あとは読者に委ねた俳句らしい一句です。遅足
コメント (1)
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