575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

5月の「蛙」句会が近づいてきました。  

2019年05月08日 | Weblog
今回の題詠は「蛙」です。

春になると田に水が張られ、恋の季節を迎えた蛙たちが鳴きはじめます。
ここから蛙は春の季語とされています。

  くくくくと蛙に蛙惚れて鳴く  辻田克己

その年に初めて聞く蛙の声なら初蛙。遠くの方から聞こえてくる声なら遠蛙。
夕方の声なら夕蛙などとも言います。
蛙のうちでも、青蛙(雨蛙)と河鹿(かじか)は夏の季語とされています。

最近、身近に蛙を見なくなりました。
今朝の中日春秋によれば世界の「両生類」の40%は絶滅の危機に。
水辺ならどこにでも見られたトノサマガエル、庭の隅にいたヒキガエル。
どこへ行ってしまったのでしょう?
いや私たちはどこへ追いやってしまったのでしょう・・・
等さんは東山植物園まで足をのばし、やっとオタマジャクシを見つけたそうです。

蛙といえば、こんな作品も。
  
  るるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

20個の「る」の行列。俳句ではありません。「詩」です。作者は草野心平。
「る」の羅列を見詰めていると、蛙が並んでいるように見えませんか。
また「るるる・・・」という音の響きは蛙が歌っているようにも。

  力を抜かず力まず蛙およぐかな

私はカエルに泳ぎを教えてもらいました。(遅足)


コメント
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