575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

5月句会の投句が集まりました。  遅足

2019年05月15日 | Weblog
今回の題詠は「蛙」やさしそうで難しいお題でした。
いまや蛙は絶滅危惧種(?)でしょうか。
なかなか身の回りでみることが出来ませんでした。


題詠「蛙」

①苔寺の色に溶けゆく雨蛙
②蛙鳴く昭和の夜は遠くなり
③蛙の子手足出る時神社の池
④てのひらにひんやりかろきあまがえる
⑤遠蛙夢にブレーキかけし声
⑥闇の中合唱する蛙達
⑦引っ越すや暗闇わけて牛蛙
⑧筋トレの憧れ蛙大ジャンプ
⑨車道越え何故蛙は田を変える
⑩畦道を跳んで横切る蛙かな
⑪鳥獣戯画ぬけでて恋の蛙かな
⑫町住居蛙に会はぬ十連休
⑬てんでんこ田に水入りて蝌蚪の舞
⑭蛙(カワズ)聞く昔語りの先触れか
⑮誰がために尻尾捨てしや蛙鳴く
⑯葉の上に恥ずかし茶色の雨蛙
⑰旅枕子の背とんとん蛙鳴く


自由題

①山桜平成惜しみ咲きほこる
②婚礼の日決まり満開ヒトツバタゴ
③樟若葉ランチタイムの混むベンチ
④天使の血青空染めてアカヤシオ
⑤牡丹まで径やわらかく生まれけり
⑥鼻の差の一着二着青嵐
⑦麻のれん白き襟足風と抜け
⑧禅寺の回廊を行く若葉風
⑨池揺らす魔物の影や蝌蚪の群れ
⑩隣家(トナリ)よりパン焼く匂い春目覚め
⑪衣替えトキメキ無しは断捨離へ
⑫赤き薔薇活けて心に灯のともる
⑬春の空あと一押しの青き日よ
⑭腰折れの翁レジ打つつばめの子
⑮白犀も河馬も眠れり若葉して
⑯柏餅一つ残して子等の去る
⑰剪定の枝の向こうは青い空

さてどの句に5月の風はあつまるのでしょうか・・・? 
コメント
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