575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の結果です。

2019年07月19日 | Weblog
7月句会はごらんの結果となりました。あまり身近な素材のトマト。
詩的に昇華させるのに成功した句、成功しなかった句。
なかなか苦労があったようです。私は失敗しました。遅足


題詠「トマト」

①廃村に紅一点のトマト生る(殿)幸泉・結宇・紅・すみ・遅足・静荷
②障がい児トマト六つにうまく切れ(紅)殿・狗子・晴代・亜子・千香子
③トマトもいで虫垂炎のオペの跡(結宇)
④トマト生り注連飾りたる伊勢への路(等)
⑤五回裏球児丸ごと塩トマト(麗子)幸泉・結宇・殿・佐保子・竹葉・すみ・遅足・狗子・晴代・亜子・等
⑥おとなりさんミニトマトもう食べごろよ(佐保子)能登・郁子
⑦かぶりつく赤の誘惑トマトかな(亜子)竹葉・千香子
⑧美を競うフルーツトマトよりあまく(遅足)
⑨ひとかぶり身体にしみる赤トマト(幸泉)
⑩木の流しトマトがぶりし暑き昼(竹葉)
⑪焼跡のトマト豊作敗戦日(静荷)能登・幸泉・結宇・佐保子・紅・すみ・遅足・亜子・等・千香子・郁子
⑫馳走膳ピカピカトマトの肌に露(能登)竹葉
⑬高湿度冷やしトマトの茶うけにす(晴代)
⑭ホバリング網掛けトマトつつきをり(千香子)晴代・麗子・等
⑮少数派と知りしトマトの砂糖がけ(郁子)狗子
⑯桐箱によそ行き顔のトマトかな(すみ)能登・殿・紅・麗子・静荷
⑰クラス会初恋の人ミニトマト(狗子)佐保子・麗子・静荷・郁子


自由題

①笑みて頁めくるがごとく水を撒く(郁子)佐保子・すみ
②桃李撮りメールくれる子柿若葉(千香子)
③黒南風やペタペタ不快足の裏(能登)
④光る泡まといつ沈む桶の桃(晴代)能登・結宇・佐保子・紅・すみ・遅足・狗子・亜子・静荷・千香子・郁子
⑤叢を分け捩花の咲きのぼる(佐保子)能登・千香子・郁子
⑥星の子の跳んで銀河の水たまり(遅足)能登・殿・紅・晴代・麗子・亜子・静荷・等・千香子
⑦右折せば仏法僧の啼く山へ(静荷)狗子・麗子
⑧梅雨晴れや弾(はず)む路上の弾き語り(亜子)幸泉・静荷
⑨梅雨晴れ間屋根神様も機嫌よし(麗子)
⑩シャワー浴ぶ排水口の呻き声(すみ)遅足・等
⑪梅雨の宿(しゅく)旅籠人なく猫一匹(等)
⑫おはようさん腹ぺこメダカ勢ぞろい(竹葉)すみ
⑬つばめ過る(よぎる)水屋の窓の行方かな(結宇)竹葉
⑭ミニトマトほうばるほほの愛らしさ(幸泉)
⑮皺深く小さき母の手梅を干す(紅)幸泉・結宇・殿・狗子・晴代
⑯夏の酔い憶いの海へ舟を漕ぐ(殿)竹葉・紅
⑰夏みかん目から青春ほとばしる(狗子)幸泉・結宇・佐保子・竹葉・遅足・晴代・麗子・亜子・等・郁子

次回は8月21日(水)午後1時20分 愛知芸文センター12階
題詠は「鬼灯」です。

コメント
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