575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

廃村に紅一点のトマト生る  殿

2019年07月23日 | Weblog

誰もいないのに 紅いトマト。
さみしさなど感じます、と幸泉さん。

作者の注釈です。
東京都奥多摩の廃村。命なきモノトーンの感。
しかし、ぽつんと赤き色。歩みよると熟したトマト。
自然に還ろうとしている廃村の紅一点です。

廃村というと頭のなかには色のない廃屋のイメージ。
それに赤という鮮烈な色の取り合わせの見事さ。
色彩感覚の豊かな良い句ですね。遅足
コメント (1)
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