575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

紫陽花は雨にうたれし香りなし  幸泉

2019年07月07日 | Weblog

「し」のリフレインが心地よく伝わります。
簡潔な句ですが、いつまで耳に残るので選びました、と紅さん。

「うたれし」「香りなし」調べの流れが美しい。
ところで、紫陽花。
そういえば、匂いの記憶がありません。
調べてみたら紫陽花。有毒な青酸ガスを発生。
絵になりそうなカタツムリすら逃げ出すとか。
紫陽花に顔をつけての記念写真まで発見。
笑みまで浮かべ、やはりバカ殿。
美しい薔薇には刺。紫陽花は青酸毒。
美しい花々は鑑賞するのがよろしいようで…、と殿様。

文語の「し」は過去を表す助動詞「き」の連体形です。
文法的に正しく書けば「香りなし雨に打たれし紫陽花は」
あるいは「紫陽花は雨にうたれき香りなし」です。

どう考えたら良いのでしょう?、と困っている遅足。


コメント (1)
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