575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

12月句会の結果です。  遅足

2019年12月20日 | Weblog
今年最後の句会はごらんのような結果となりました。

題詠「冬ざれ」
①冬ざれの 富士見えるかと 鷺に問う(殿)竹葉・紅
②冬ざるる登山バスに来(き)ねだる猿(等)
③冬ざれや面会時間の終わる頃(麗子)等・千香子
④冬ざれやビーカーの青濃い赤へ(千香子)佐保子・遅足
⑤冬ざれの 溢るる涙 誰ぞ知る(紅)殿
⑥冬ざれよ 辺り一面 水墨画(幸泉)紅・すみ
⑦冬ざれや点滅信号ひとりぼち(郁子)能登・結宇・等・晴代・亜子
⑧首塚の主は光秀冬ざるる(遅足)狗子・静荷・亜子・郁子・麗子
⑨冬ざれの欅の根かたに野良のゐる(佐保子)能登・竹葉・千香子
⑩電飾の剥がされし樹々冬ざるる(亜子)殿・結宇・紅・遅足・晴代・狗子・静荷・すみ・郁子
⑪冬ざれの街下校時の声高し(静荷)佐保子・郁子
⑫冬ざれや暖とり不動ハシビロコウ(竹葉)
⑬冬ざれや林立ビルの墓石めく(晴代)亜子・麗子
⑭冬ざれや子等一群(ムラ)に帰り路(結宇)能登
⑮冬ざれやいきり立つ波散るしぶき(すみ)竹葉・等・晴代・狗子・幸泉・千香子
⑯冬ざるるまん丸の鳩寄り添いて(能登)殿・結宇・幸泉・静荷・すみ
⑰単線の一両電車冬ざれる(狗子)佐保子・遅足・幸泉・麗子

自由題
①マント着て凍土持つ手の尚ありや(結宇)亜子
②音立てて木の葉散りこし父の里(佐保子)
③街中なれど空地いつしか芒原(静荷)佐保子・遅足
④冬ざれの街行く今日は何曜日(亜子)遅足・晴代・静荷・郁子
⑤いつまでもおしゃべり止まぬ木の葉かな(遅足)能登
⑥はしゃぎ猫脇駆けぬける大掃除(郁子)結宇・竹葉・等・狗子・すみ・麗子
⑦冬空を ゆるり回すや 観覧車(紅)殿・結宇・佐保子・幸泉・麗子・千香子・静荷・すみ・亜子
⑧待った無しの 九州場所の 年の瀬(幸泉)
⑨蝶の医師水を掘り出し銃撃死(千香子)
⑩亡き人へメールよ届け冬銀河(麗子)能登・殿・竹葉
⑪クリスマス市サンタに抱かれ泣き出す子(等)
⑫日記買う 少女の指や 何ぞ書く(殿)紅・狗子・静荷
⑬黒マスク不気味に動く眼かな(すみ)等・紅・晴代・狗子・幸泉・郁子
⑭支那そばの湯気上がりゆく冬の空(狗子)能登・結宇・佐保子・紅・晴代・幸泉・千香子・すみ
⑮純白の斜光のふるえ冬薔薇(能登)竹葉・等・千香子・亜子・郁子
⑯石蕗の花昼より夜道ひきよせる(晴代)遅足
⑰冬の暮飛行機雲や真東に(竹葉)殿・麗子

この一年、ここまでやってこられたのも皆さんのおかげです。
ありがとうございました。
次回は第4週の1月22日(水) 題詠は「寒夜」です。



コメント
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