晴れ渡った冬、陽が沈みゆく景色が好きでよく見ますが、
薄い雲を従えて陽が沈む中、飛行機雲を発見。
沈む方向と異なる方へ行く姿が印象的でした、と作者。
冬空を飛行機雲が二つにわけた印象。
詠んでから空を眺めたくなる爽快な読後感、と殿様。さらに。
私は小型飛行機の操縦を学びました。
飛行機が雲に入っても水蒸気や氷の粒なので変化など
感じない気がします。
しかし、操縦桿には雲のたしかな存在を感じます。
雲中は幻想的な世界。しかし雲中は乱急流の塊。
雲は地上から眺めるのが最も良いようです。
この句、下五の「真東に」が良いですね。夜に向かって飛ぶ。
サンテクジュペリの夜間飛行の始まり。
大学生の時、アメリカへ旅行。セスナ機の操縦桿を握りました。
もちろん無免許。ほんの一瞬のことのようでした。
でも、あの不思議な浮遊感はいまも体に残っています。遅足