575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

支那そばの湯気上がりゆく冬の空  狗子

2019年12月23日 | Weblog
支那そばを中華そばとすれば選句しました。
しかし「支那そば」は差別用語という論争が起きています。
そのため、TV、新聞、雑誌、などマス媒体では避けています。
575の会のブログはネットで世界に公表されています。<自動翻訳可>
差別用語か判断のわかれる語句の使用は避けた方が無難では…、と殿様。

支那そば。中華そば。ラーメン。
同じ意味ですが、この句、中華そばやラーメンでも選ばれるでしょうか?
支那そばという言葉には、どこか小春日のような温かさがあり、それが魅力となっています。
差別用語かどうかは文脈によって判断するべきものでしょうね。
この句にはそういう意識はないと思います。
しかし、その温かさ。中国や朝鮮などの国々を植民地化した結果、得られたものでしょうか。
判断は難しいですね。

今や中国は日本を抜き、アメリカと肩を並べる大国。
支那という言葉の意味合いにも微妙な変化が生まれるかもしれません。

   冬空へ支那そばの湯気龍と化す  遅足



コメント (1)
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