575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小鳥来る母の生家の枝折戸に   遅足

2020年10月15日 | Weblog

私が小鳥を意識したのは母の生家。
生家は奥三河。
家は山に接し、背戸には小さな流れがありました。
ここには枝折戸が一つ。
初冬の朝などは、小鳥の声が聞こえてきたり・・・
朝ごはんの支度をする母から鳥の名を教えてもらったところです。

5、6歳だったでしょうか?
ちょうどその頃、生家の大黒柱が亡くなりました。
昭和20年代のお葬式は戦前そのまま。
今の棺のようでなく、桶に遺体を納め親族で火葬場まで運びました。
私はその中の一人でした。

テレビでこの母のふる里がドラマの舞台に取り上げられました。
高速道路が出来るという噂で村中が騒然とする内容でした。
結局、高速道路は夢に終わりました。

2020年。生家のお墓には戦死した母の弟も加わり静かに村を眺めています。
母が生家を出て80年余り。
父の母に対する評価は◎でした。
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金木犀の香り  麗子

2020年10月15日 | Weblog
10月の乾いた空気に乗って金木犀の香りが漂い始めました。
2009年の秋に
   幸せはこんな一瞬金木犀
という句を作っていました。

575のメンバーも金木犀を詠んだ句が多くあります。
   あづかりし犬のよく吠ゆ金木犀 佐保子
   病室の窓よりは見ず金木犀  遅足
   木犀の路地にこぼるる弦の音 郁子

たまには懐かしい俳句もいいですね。
金木犀の香りを探して秋晴れを楽しみたいですね。麗子
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