575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小鳥来る身振り交えて老二人 千香子

2020年10月28日 | Weblog
選句者の評です。

竹葉さん「庭先に来た小鳥を指さし見る老夫婦の
微笑ましい日常の映像が浮かぶいい句だと思いました。」
結宇さん「庭に来る小鳥を老人が暇に飽かして(失礼)眺めると言った姿でしょうか。
 そんな、会話が想像できます。」
私もいただきました。

家族にも季節があります。
子どもたちが独立し、ふと気づけば髪も白くなり
背中の丸くなったふたり。夫婦の季節は秋から冬へと
さしかかります。
多くを語らなくても、あうんの呼吸が出来上がるのでしょう。
いいところばかりではなく
互いの欠点、弱みも知り尽くしたからこその間柄。

作者、千香子さんは
「耳も遠くなり、言葉も出なくなり、ボデイラングエジを交えての日々です」
と書き添えてくださいました。
私はこの句の情景に老夫婦ふたりの笑顔が見えました。郁子

コメント (3)
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