575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

売り家の影に置き去り秋あざみ  紅

2020年10月27日 | Weblog
自由題で見事トップ賞に輝いた紅さんの一句。
紅さんからは「売り家を見に行きました。片隅にひっそりと咲く秋あざみを詠みました。」とのこと。

以前の持ち主が植えたのでしょうか?感傷的な気持ちになるいい句だと思いました。「影に置き去り」という表現により、一層淋しさやはかなさを感じました。

では皆さんからのコメントです。

竹葉さん「空き家になった家の片隅に人が居たのだよといいたげな存在感あるアザミが咲いてる、寂しさを感じられます。」
殿さま「置き去り」の擬人化が巧み。哀愁あふれる佳句。
結宇さん「秋アザミの色がどんなだか知らないのですが、辞書で見ると、ムラサキ系ですかね。近時 は拙宅近くでも廃墟と思わしき家が見られます。 時期になればいろんな花や、香りやらあって、寂しいものです。
等さん「葉にとげがあり咲く花は一輪づつ、何処か寂しい花は売り家の影にピッタリです。」
泉さん「売られた家の後地の何もない所にアザミが咲いている。侘しさを感じる。」
すみさん「置き去りの秋あざみが好き」
佐保子さん「秋の静かでかつ豊かさを感じさせる」

うちのまわりの住宅街にも「売り家」が増えつつあります。住む人のいなくなった家や庭はどこか淋し気です。また新しい人が入りにぎわいを取り戻すといいですね。麗子








コメント (1)
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