575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

葡萄種噛んで小さき恋終わる 遅足

2020年10月30日 | Weblog

少し意味深なこの句
こんな感想がありました。

すみさん「可愛らしさを感じる」 
能登さん「何か気になるエピソード」 
確かに
作者の思い出、体験談が隠れているようで気になりますね
根堀り葉ほり無粋な質問をする者もいそうです。
(私のように)

結宇さん「ブドウは、初恋やらなんとやら思わせますね。 昔のブドウは種があって、それを飛ばしてました。今より、酸っぱい感じあったから、句の想像もそんな辺りへ届きます」
 
殿さま「葡萄種を噛み恋の終わりを決意したのでしょうか。小さな葡萄種から思索は果てしなく広がります。斬新な視点に拍手」


種なしぶどうが主流の昨今、それなのに噛んでしまった葡萄の種。
些細な違和感が、恋の終わりを告げたのでしょうか
それとも
もう恋は終わっていると知りながら、何かきっかけを探していたのか。

懐かしのバンドチューリップの
「サボテンの花」という歌があります。
その中で彼女は
洗いかけの洗濯物を残したまま飛び出します。
「何で洗い終わるまで待てないかなァ」と夫が言いました。
いやいや、きっかけはほんの些細なこと。
葡萄の種を噛むくらいの小さなできごとが
人生のスイッチをパチリといれることも
あると思います。
 何をムキになっているのか。歌の世界に(笑) 郁子
コメント (1)
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