575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

名古屋城のお堀で・・・   遅足

2009年04月22日 | Weblog
先日、藤を見ようと名古屋城のお堀端へ。
東の端に白鳥が巣をつくって卵を
あたためていました。

数年前には、西のほうで巣つくりを
していました。

野良猫が一匹、近くを散歩・・・
雛がかえったらアブナイかな?

新聞によれば、岡崎でも白鳥が
卵をあたためているとか。
いのち誕生の春ですね。

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蛙鳴く打ちっぱなしへ下手な牡    朱露

2009年04月22日 | Weblog

       子供らは学校へ親どもは働きに出る。
       見計らい打ちっぱなし練習場へ行く。
       車を降りたら蛙の盛大な罵声に驚く。
       ここは葦毛湿原端のゴルフ練習場だ。

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荻原教室・近況報告(8)   鳥野

2009年04月21日 | Weblog
お約束の荻原教室レポート、遅くなりました。
早いもので、8回目になります。

先生の指導は相変わらず懇切丁寧。「はじめての短歌」教室もそれぞれが上達、個性が出てきました。

続く題は、形容詞系で、語尾が活用もするし、単独で述語にもなるし、結びついて名詞としても使える一字。

応用範囲は広いと言うものの、受講生は苦労して、それなりの作品に詠みました。

 「題」は、新、遠、近、早、深、濃、淡、甘。

先生のお作

 ・ 月のひかりは似ていてもどこか新しく夜がこんなにまで深くなる

 ・ 父よりも遠くを見ずに過ごす日がまた来るのだと告げてあなたは

 ・ 恋に近いのだけれど恋になりきらぬままにひかりの梅林をゆく

 ・ 早さから粗さ生じていることに気づけば誰もいないゆうやみ

 ・ 溺れるほどの深さはあるが深みのない青で塗られている街の底

 ・ ところどころ濃さの異なる闇が来て若くてもひとに死は来る

 ・ 誰か羽化したなごりのやうに公園の空壜に淡く日がさしてゐる

 ・ 極彩色の駄菓子の甘さ目にしみて級友たちのその後を知らず
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春大荒れパソコンの指狂う朝   朱露

2009年04月21日 | Weblog

    理屈がわかっていて押す指ではない。
    平常心が失われれば忽ち馬脚を露す。
    心が掻きむしられる電線たちの悲鳴。
    息子どもに電話するのも忌々しいし。 

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すいすいとモーツアルトにみづすまし  

2009年04月20日 | Weblog
寅さんの俳句を愚足さんが紹介して下さったので、
珍しい人の俳句を一句。

さて誰の句でしょうか?
答えはコメント欄に。    遅足
                   
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俳人・渥美清の歌ごころ        随筆紹介    愚足

2009年04月20日 | Weblog
 時々、「雑記通信」という斎藤孝・伊藤幹彦両氏の随筆を中心とした小冊子を読ませていただいています。すでに152号を数えていて、話題も広く深い手ごたえのある随筆誌です。
 その最新号に、「諧謔と哀愁と寂寥感と・・俳人・渥美清の歌ごころ」と題した斎藤孝さんの随筆に出会いました。寅さんと俳句こう聞いただけで一気に読ませてもらいました。
 是非ブログの読者の皆さんにも知って欲しくてそのさわりを紹介します。

 冒頭、「お遍路が一列に行く虹の中  風天」が載せられ、風天が渥美清の俳号であることが紹介されます。その後、渥美の余り知られていない私生活や生い立ちを手際よく語られ、それを挟みながら彼の俳句が紹介されています。
 まず、苦労した気丈な母の思い出の句
  おふくろ見にきているビリになりたくない白い靴
  肌寒く母かえらぬろ路に立つ
  切干とあぶらげ煮て母じょうぶ
 少年の頃の思い出
  天道虫指先くすぐりあっちへ飛んだ
  ひとり遊びなれし子のシャボン玉
  青写真子に忘れられ闇ほのか
 渥美が俳人であることを世間が知ったのはこの世を去ってからであるという。
 さて、渥美が文字通りフーテン家業をしていた頃の句
  初めての煙草覚えし隅田川
  晩春や下宿のギターつたなくて
  さばつまんでせん風きの音やくざ者
 寂寥感のある句
  冬の蚊もふと愛おしく長く病み
  げんのしょうこ土瓶にほこり子は外に
 孤独の哀しみの句
  だーれもいない虫籠のなかの胡瓜
  テレビ消しひとりだった大晦日
 ユーモアの句
  山吹キイロひまわりキイロたくわんキイロで生きるたのしさ
  蛙鳴きのみ障子にはね馬の寝息
 艶っぽい句
  待合の階段素足夏めいて
  うつり香のままぬぎすてし浴衣かな  
 その他、ロケ先のスケッチ句、晩年演じたかった尾崎放哉や山頭火との類似性などに筆を進めていて、最後に
  目貼りしてあとすることもなく風を聞く  風天
の一句で終わっています。

★斎藤さんの随筆で、色々知らなかった世界を垣間見せてもらっていましたが、今回も楽しく読ませていただきました。以上勝手に文章を拝借したうえ、拙い紹介ですみませんお許しください。
  
  
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藤棚の高い匂いに鼻上げる    朱露

2009年04月20日 | Weblog


       地上三メートルはあるので話が遠い。
       さりとて鼻の高さにするのも変だし。
       野生の藤は一体どうなっているのか。
       他物に絡みつくしかないではないか。

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梨の花   角寿

2009年04月19日 | Weblog
田舎の春を満喫してください。
梨の花盛りです。
筆での受粉が始まりました。

    

角寿さん。写真ありがとうございます。
先日NHKのニュースで岐阜・本巣市の梨苑が
取上げられていました。
大きな梨にするために余分な花を摘み取っていました。

                     (遅足)

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川柳管巻きて 「ミサイル騒ぎで十句」        蜂の子

2009年04月19日 | Weblog
★歌仙に対抗してこちらは川柳、という訳ではありませんが、桜芯降る下で独り管巻いて

<ミサイル騒ぎで十句>

  テポドンと騒いで核を持ちたがり

  ミサイルと騒いで九条足蹴にし

  もっと射てニンマリ笑う国防族

  ミサイルが慌てて垂直上昇し

  痩せるほど崖っぷち好き首領様

 かの国のアナウンサーは高血圧

  首領様痩せても人民肥らない

  首領様後継ぎだけは儘ならず

 本心か洗脳なのか「首領様」

  天皇も先代までは首領様 

ここへ遅足さん登場して、流石の座布団川柳を一句
  
  こっそりと誕生祝い送りたい  某国総理

どなたかこの続きをお願いします。

 (私「蜂の子」まだ蜂の一刺しとはいきませんが、蜂の子のヘボでこれからも頑  張ります。)
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連句・東海の春の巻

2009年04月18日 | Weblog
朱露さん、麗子さん、それに遅足の3人で
半歌仙を楽しみました。


①東海の小島の春の三人衆(朱) 
②並んで歩く灯台の下(麗)
③広重の五十三次降る黄砂(遅)
④花粉症やら過食症やら(麗)
⑤テポドンや大の字に寝て月と酒(朱)
⑥夜寒のラジオつけつぱなしに(遅)
⑦秋風やお為ごかしの給付金(朱)
⑧振り込め詐欺は今日もやまない (麗)
⑨絵文字にていつものカフェに呼び出され(遅)
⑩仕事の反動黙ったままで(朱)
⑪おそろいのブレスレッドを買いに行く (麗)
⑫ゴルフの邪魔と言い出しかねて(朱)
⑬夏の夜月に向かって吠えてみる(麗)
⑭冷房切って経費節減(遅)
⑮旨過ぎる酒で毒づくテレビかな(朱)
⑯二の腕出した女子アナばかり(麗)
⑰花の下素足が駆けて通りけり(遅)
⑱野郎二人と春の美形と(朱)

お二人とも早い付けで、あたふたとついていきました。

                   遅足
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新入生妙に世慣れた手合い居て    朱露

2009年04月18日 | Weblog

      人は基本的には人見知りでありたい。
      世慣れた子供というのは変なもんだ。
      私は七十過ぎたが未だにぎこちない。
      民放のアナウンサーだったのは嘘か。

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柿若葉     角寿

2009年04月18日 | Weblog
柿の芽吹きです。
日に日に若葉が、大きくなり、
青さを増してゆきます。

この柿の木は、岐阜県農業技術センターにあり、
特産富有柿の古木だそうです。

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オニシバリ(鬼縛り) 草女

2009年04月17日 | Weblog
 4月初旬、伊吹山の3合目まで登った。どんな植物に出会うのかとても楽しみであった。入口からセントウソウの群落があり、山は期待を裏切らない。自動車道をのぼる。えんえんと長い道のりであるがいろいろなスミレが咲いていたり、スハマソウが咲いていたりして退屈しない。                      もうすぐ3合目というところにオニシバリが花をつけていた。ジンチョウゲ科ンチョウゲ属の落葉小低木で1mに満たない。ミツマタもガンピもジンチョウゲ科である。この仲間は樹皮の繊維が長くて強く製紙原料にされる。オニシバリも同様で人の手で折ることができないほど樹皮がつよい。その強さは鬼でも縛ることができるほどだというのでオニシバリという名前がついた。別名をナツボウズというのは、落葉するのが早くて夏には葉を落としてしまうところからの名前である。1mに満たなくて細い枝のような木を見つけるのは、至難の業。昔の人は本当によく見ていたと思う。たぶん見るだけではなく、如何に生活に役立てるかとという視点で自然に向き合っていたから、観察が鋭いのであろう。
 オニシバリの黄色の花に出会えたのはとても幸せであった。3合目で標高は700mちょっとであるが、さまざまな植物にであうことができる。伊吹山は魅力がいっぱいである。

  鬼縛る枝にも花の伊吹かな

  遅き春花目白押す奥伊吹

  長坂に行く春惜しむ伊吹かな 
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柿若葉新築の家すぐに建つ    朱露

2009年04月17日 | Weblog


      空き地が整地されて家が建つ気配。
      大きい木の箱が幾つかやってきた。
      眼を離しているスキに家になった。
      あとは駐車場と車と人間たちだけ。

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5月句会の最終結果です。

2009年04月16日 | Weblog
選句の最終結果です。
次回は5月の27日になります。第4週ですので、ご注意下さい。遅


題詠「草餅」
1 草餅を間に語る昔かな(結宇)朱露・麗子・亜子
2 手摘みよと自己主張入り草の餅(能登)愚足・狗子・静荷
3 草餅やかなたにみえる土間と原(晴代)
4 可笑しくて涙ぬぐって草の餅(亜子)愚足・愚山・遅足・能登
5 じゃんけんの紙につつんで草の餅(遅足)愚山・晴代・静荷・郁子・能登  
6 くささくらよもぎうぐいすわらびもち(愚足)・麗子
7 桜餅ニッポンチャチャチャ人は武士(朱露)遅足・狗子・郁子・亜子
8 草餅を友と分け合い長話(麗子)愚足・童子・鳥野・郁子・立雄
9 草餅や今日しも亡夫(つま)の誕生日(静荷)能登  
10 かがみおる母の背中や草の餅(郁子)愚山・童子・結宇・鳥野・立雄
11 桜餅 葉のまま食べるか 思案する(愚山)朱露・遅足・晴代
12 草餅にひかれてくぐる茶店かな(立雄)朱露 ・鳥野・狗子・晴代・亜子 
13 長谷寺の参道長し蓬餅(狗子)童子・静荷・麗子・立雄
 
自由題
1 アダージョの風のかたちに雪柳(晴代)童子・遅足・狗子・麗子・郁子・能登・亜子・立雄
2 実エンドウ追憶の夢赤き蝶(愚足)能登
3 荘厳の花屑揚がる寺の屋根(結宇)童子・静荷
4 花明り背後より声橋の上(静荷)  
5 一弦に春たわむれの金の音(遅足)愚山・亜子・立雄  
6 山黙す「入学辞退」季語の外(朱露)鳥野・狗子・静荷・郁子・立雄
7 彼岸より湧きいずるかな花ふぶき(能登)愚山・晴代・麗子
8 あの人の遊ぶ宇宙に桜舞う(郁子)愚足・愚山・朱露・遅足・麗子・亜子
9 ロボットの瞬(まばた)きひとつ春愁(亜子)愚足・朱露・鳥野・遅足・晴代・静荷  
10 はらはらと 風もないのに 散る桜(愚山)
11 バスを待つ桜の下の旅かばん(麗子)愚足・朱露・童子・結宇・鳥野・狗子・晴代・郁子
12 アマチアの撮影会や花の冷え(狗子)
13 ピカピカのカバン背負う子ハイ!チーズ(立雄)能登



次回は、最終週の5月27日(水)午後6時・安田屋になりました。

題詠は「誕生日」です。下五に置いて下さい。

静荷さんから、ある先生が困ったら下五に「誕生日」を置くように、と
書いていたとのこと。さっそく、このアイデアをいただきます。
引き出しを増やしましょう。



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