この白い花が好きで、3年前に苗木を手に入れたが、花が咲かないまま年月がすぎた。ところが、なんと、この5月、花を今まで花をつけなかった分を取り戻すが如く純白の花をこぼれんばかりに咲かせた。心当たりはひとつ、日当たりが良くなったことだ。庭を覆っていた金木犀を、思い切って刈り込んだのが去年の3月。一年間の太陽光がなせる業なのだ。
バイカウツギはユキノシタ科バイカウツギ属の落葉低木で、本州、四国、九州に自生する日本固有種だが、庭木用に乱獲されたため野生のものを見ることは難しいと言う。しかし、よく見るとやっと咲いた庭のバイカウツギは八重咲で花も大きい。これは日本固有のバイカウツギではなく、ヨーロッパ南部や北アメリカ産のものを交配して作った園芸品種でセイヨウバイカウツギといわれるものである。
野生に拘る気はなく、セイヨウバイカウツギで構わないが、なんか騙された気がする。一方、セイヨウバイカウツギをバイカウツギに括っても、別にいいでしょという気にもなる。やっと咲いた憧れのバイカウツギが心中に思わぬ波紋を投げかけている。
顔入れて馬も涼しや花卯木 前田普羅
暁けの雲一気に去りぬ花うつぎ 桂 信子
卯の花や一握となる洗ひ髪 鷲谷七菜子
バイカウツギはユキノシタ科バイカウツギ属の落葉低木で、本州、四国、九州に自生する日本固有種だが、庭木用に乱獲されたため野生のものを見ることは難しいと言う。しかし、よく見るとやっと咲いた庭のバイカウツギは八重咲で花も大きい。これは日本固有のバイカウツギではなく、ヨーロッパ南部や北アメリカ産のものを交配して作った園芸品種でセイヨウバイカウツギといわれるものである。
野生に拘る気はなく、セイヨウバイカウツギで構わないが、なんか騙された気がする。一方、セイヨウバイカウツギをバイカウツギに括っても、別にいいでしょという気にもなる。やっと咲いた憧れのバイカウツギが心中に思わぬ波紋を投げかけている。
顔入れて馬も涼しや花卯木 前田普羅
暁けの雲一気に去りぬ花うつぎ 桂 信子
卯の花や一握となる洗ひ髪 鷲谷七菜子