575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏も蝶   鳥野

2014年06月03日 | Weblog
マンションのベランダへの、不法侵入者のように
嫌われていた鳩。ついに今年は姿を見せず仕舞い。
春の使者と待たれたモンシロチョウも見かけず、
暑くなっても、黒アゲハが飛来しない。寂しい春
夏です。

とりわけて、蝶は魅力的。美しい翅色、花との
取り合わせ、それぞれ個性的な動き。

といっても、蝶は春の季語。その出現期が夏で
あっても許されるものではないのです。

御在所でアサギマダラにマーキングしたのも、
上高地の梓川沿いの小道に群がっていたタカネ
ヒカゲに出会ったのも、北杜市のセンターで、
貴重なオオムラサキの雄姿に堪能したのも、す
べて夏の思い出。今更に言い張ってみても、季
に出遅れた「蝶」の立場はないのです。

 ・ てふてふと平仮名なぞり蝶の舞う
                  鳥野
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ワルぶりし日々抽出しのサングラス   静荷

2014年06月02日 | Weblog
サングラスをかけたら、簡単に別人になれそう。
心惹かれていた「チョイワル」に変身。

  少しだけ悪ぶつてみるサングラス  岡本久一

こんな結果が・・・待っているのかも。

  悪友と言はれて外すサングラス  平子 公一

時は流れ・・・

  ひきだしに海を映さぬサングラス  神野紗希

サングラスに憧れた昔を懐かしく思い出しています。
                    
                   (遅足)



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あなただけ見ている私のサングラス   童子

2014年06月01日 | Weblog
男性に人気の恋の句です。
サングラスは目元が見えず、余計に視線の行方が気になります。

 別なひと見てゐる彼のサングラス  黛まどか

この句の作者を詠んだような景ですね。

 見つめられ見つめ返してサングラス  中村ふき

こうなれば恋の始まり。
やはり恋の直観は鋭いのでしょう。    遅足
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