人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

植物図鑑-76 タチアワユキセンダングサ

2025年03月31日 | 野の花山の花

キク科タチアワユキセンダングサ(立泡雪栴檀草)

熱帯アメリカ原産、四国・九州南部から先島諸島・小笠原諸島に分布する。

南西諸島のありとあらゆる所に繁殖し、在来種を駆逐する侵略的外来種。

一年中開花し冬でも蝶が吸蜜しているのを見かける。この花を見ると南の島へ来たんだなと実感が湧く。

嫌われ者の畑の雑草だが、観賞用に導入されよく見ると奇麗な花だ。

 

タチアワユキセンダングサの種、方言名はサシグサと言う。

見てのとおり種子は動物散布だ、動物とは今では主として人間だろう。

同じ仲間に北アメリカ原産で日本全国に分布するアメリカセンダングサがある。


季節は巡る

2025年03月30日 | 写真

地上にはまだタップリと雪が有るのに、空には夏雲みたいな白い雲、季節の移り変わり。

 

かと思えば、青空に突如として押し寄せる雪雲、三月下旬はまだ冬だ。

 

春一番の使者、エゾニワトコの花芽が膨らんできた。

 

今年初めての芽吹き、ヒメスイバ(スカンポ)の小さな葉、こんな物でも嬉しい。

 

おまけ、雪が解け姿を現した公園の石、かの国のいいかげんなカメラで撮ってみた。


昭和100年に思うこと

2025年03月28日 | 日記

銭函天狗山に霧雲、層雲がかかる様になりました、山の雪も解け春近しの今日この頃。

 

今年は昭和100年だそうで、そう言われれば昭和生まれの私はずいぶんと年を取ったような気がします。

では昭和150年の世の中はどんなでしょう、人のいない荒涼たる原野の中に建つ廃墟と化したマンション群。

50年後の日本の人口は8700万人と予想されています、人口の大半は都市部に住んでいるでしょうから、

郊外や地方都市の住宅街はこうなってしまう。

人が住んでいたとしても、それは最貧国から流入してきた外国人でスラム化しているでしょう。

昔あった香港の九龍城を思い出しました、九龍城は1994年に取り壊されました。

 

1985年の香港です、まだ山の斜面にへばり付く様にスラム街が有りました。

こんな写真を持っている私はやはり年寄りかな。

 


植物図鑑-75 クロミノオキナワスズメウリ

2025年03月27日 | 野の花山の花

ウリ科クロミノオキナワスズメウリ(黒実沖縄雀瓜)、奄美大島以南琉球列島に分布する。

原産地は台湾・中国とあるから南方系植物。

田畑・林縁・海岸何処にでも生えている、これはサトウキビ畑の中で撮った。

 

クロミノオキナワスズメウリの実です、熟すと黒っぽくなる、これは食えないでしょね。

この植物何か面白い話は無いか、検索してみたが何も無、どうでもいい唯の雑草てことか。

 

これだけじゃ面白くないので、野生化したツルムラサキの花と葉です。一応野菜です。


ボヤキ的写真日記

2025年03月26日 | 日記

今日は朝から本格的雨降り、これで一気に雪解けが進むだろうが何処へも出かけられない。

 

木の根元の雪が解けてきた、「根開き」春の季語ですが山野草の花が咲き出すのはもう少し先だ。

 

手稲前田森林公園から手稲山(1023m)、昨年7月に脳梗塞になってからは登っていない、登れなくなった。

今年こそは雪が解けたら、たとえ杖ついても登ってやるぞと決心しているのだが、どうなることやら。

昨日は胃カメラの定期検査で病院へ行ってきたが、歩いたのはたった3,400歩、足腰の衰えは遺憾ともしがたい。

 

公園に居たヒヨドリが木の枝から飛び立った瞬間、シャッタースピードは1/800秒だが翅の先端はブレている。

さすが恐竜の子孫だけあって運動能力は凄い、ましてやこの身の不甲斐なさとボヤキボヤキ。

 

南西諸島のとある島の道端に咲いていたアサガオの花、のつもりで撮ってきたがサツマイモの花だった。

芋の蔓の切れ端を捨てておけば勝手に野生化して花を咲かせる、ヒルガオ科の植物の生命力は逞しい。

サツマイモは沖縄から薩摩へ伝播、原産地は中央アメリカだから、やはりサツマイモは熱帯植物だ。


植物図鑑-74 ハマユウ

2025年03月24日 | 野の花山の花

ヒガンバナ科ハマユウ(浜木綿)別名ハマオモト、房総半島以南の海岸に分布する海浜植物。

浜木綿子なんて女優が居ましたがキレイな花です、南西諸島ではほぼ一年中咲いている。

 

この様な砂浜と海岸林の境目に生えている、ここは波照間島のペムチ浜です。

 

ハマユウの種子です、海流に乗って種子散布するので、黒潮の流れる太平洋側の海岸に分布する。

 

おまけ、車にはねられ虹の向こうに行ってしまったネコ・・・ではありません。

人間を見てゴロニャンしているだけです、離島のネコは人なつこくてかわいい。


植物図鑑-73 ナンゴククサスギカズラ

2025年03月22日 | 野の花山の花

ユリ科ナンゴククサスギカズラ(南国草杉蔓)、主にトカラ列島以南~沖縄諸島に分布する。

原産地は南ヨーロッパから西アジア、日本には江戸時代に入ったと言われる。

 

「ナンヨウクサスギカズラ」と誤って入力検索したらアスパラガスの画が出てきた、アスパラの仲間とのこと。

これは冬の一月に撮った写真だが、種は熟すと赤くなるのでアスパラそっくりだ。

 

「花が咲いたと都のたより、こちら雪だと返す文」まだまだ新庄節の世界ですよ~、桜の花芽です。


植物図鑑-72 リュウキュウヨモギ

2025年03月20日 | 野の花山の花

今日3月20日は春分の日、夜明けが早くなった、冬至を起点とすれば地球は軌道上を90°回転したことになる。

 

3月8日の当ブログで、オトコヨモギかタカネヨモギかと書きましたが、何のことないリュウキュウヨモギでした。

リュウキュウヨモギは鹿児島県から南西諸島・台湾に分布する日本在来種、中央アジア原産とされている。

 

リュウキュウヨモギ(琉球蓬)は方言名ハママーチと呼ばれ、昔からハママーチ茶として利用されてきた。

南西諸島では極一般的植物だが、たまには図鑑でも誤記載が有るものだ、今後気を付けなければ。

ましてやネットやSNS上の情報は50%がウソか間違いと心得るべし、と琉球蓬が言っていた。


植物図鑑-71 ナガバハリフタバムグラ

2025年03月19日 | 野の花山の花

アカネ科ナガバハリフタバムグラ(長葉針双葉葎)、戦後南西諸島と小笠原諸島に帰化する。

今では日本の亜熱帯地域の道端に普通に分布している、これも米軍の物量作戦の結果だ。

 

米軍の持ち込みは植物だけではない、このグリーンアノールトカゲもそうだ、小笠原の虫達を食い尽くす程に繁殖。

戦後80年、アメリカが持ち込んだ帰化動植物は一体何種類有るのだろう、戦後帰化動植物図鑑として一冊の本になりそうだ。


雪景色とグンバイヒルガオ

2025年03月18日 | 日記

せっかく溶けた路面の雪も昨日の嵐でもとどおり、三月の季節は行ったり来たり。

 

青い海に白い砂浜とくれば花はグンバイヒルガオ、四月上旬の宮古島で。

朝、雪の街を出発すれば、その日のうちにこんな海辺で一休み、便利な世の中になったもんだ。

東京在住の方でも、昔は国鉄と定期航路を乗り継いで西表島まで一週間かかりました、と年寄りが言っていた。