札幌市には海がないのです。
手稲区の新川沿いにあるこの清掃工場までが札幌市で、これより先の海岸は小樽市銭函なのです。
手稲区との位置関係からすれば、少なくともこの画面の範囲は札幌市であっても良いのだが、なんでだろう?
なんでだろうと調べてみたら、「オタナイ発祥の地」の碑文にこんなことが書いてあった。
かってこの地は樽川村であって、札幌市ではなく小樽市に編入されたため札幌市には海がないのです。
オタナイ発祥の地の碑は、こんな雑草に覆われた小高い砂丘の上に建っていました。
りっぱな記念碑ですが、あまり訪れる人もいないようです。
今は河川改修によって直線化された新川だが、かってのオタルナイ川の河口部分が三日月湖となって残っている。
この地の地名オタナイ、その後の樽川村、そして小樽市の地名もすべてこのアイヌ語名オタルナイ川に由来している。
これで清掃工場の巨大な建物がなければ、100万都市札幌に隣接した秘境みたいな所だ。
かってこの地には、百数十戸の農家があったらしいが、今は荒涼とした原野が広がるのみ。
オフロード車やモトクロスのサーキット場と化している。
ここに大規模な風力発電所を作る計画があり、近所の住民ともめている。
画面右側の鉄塔は、そのための気象観測塔です。