日本男道記

ある日本男子の生き様

野晒し

2007年09月05日 | 私の好きな落語
【まくら】
2代目林家正蔵の作と言われ、当時は因縁話だったのだが、それを初代三遊亭圓遊が今のような滑稽な噺に改作した。
上方では『骨釣り』というタイトルで演じられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【あらすじ】
ある夜、長屋に住む八五郎の隣りから女の声が聞こえてくる。
隣りに住むのは、堅物で有名な尾形清十郎という浪人である。
日ごろから、『女嫌い』で通っていた先生に、女が出来たことが許せない八五郎は、翌朝、先生宅に突撃する。
先生はとぼけてみせるが、八五郎に『ノミで壁に穴開けて覗いた』と言われ、とうとう真相を語った。
先生の話によると、向島で釣りをした時にしゃれこうべを見つけ、ねんごろに供養したところ、何とその骨の幽霊がお礼に来てくれたというのだ。
その話を聞いた八五郎、『自分も美人の幽霊と話がしたいから』と先生から無理やり釣り道具を借りて向島へ。
居並ぶ太公望(釣り客)達に、「骨は釣れるか?」と質問して白い目で見られつつ良い場所へ陣取り、早速、骨釣りを始めた。
「私ぁ~、年増が、好きなのよ」と大声で言ったり、サイサイ節の替え歌を口ずさみつつ、だんだんと自分の妄想にはまり込む八五郎であった。
最後は、幽霊が来たシーンを一人芝居でやっているうちに、自分の鼻に釣り針を引っ掛けてしまった。
「こんな物(釣り針)が付いてるからいけないんだよ。大体な、釣りにこんな物要らねぇんだ!」
と、釣り針を川に放り込んで「サァ来い!!」
ドタバタの末に骨を見つけ、酒を掛けつつ自分の家までの道筋を語る八五郎。その話を、川面に浮かぶ屋形船でたまたま幇間が聞いていたのだ。
デートの約束と勘違いした幇間は、おだててご祝儀でも頂戴しようとその晩八五郎宅に乗り込んでしまう。八五郎に誰だと訊かれ、
「あたしァ新朝(しんちょう)と言う幇間(たいこ)」
「何!? 新町(しんちょう)の太鼓(たいこ)? アチャー、あれは馬の骨だったか・・・」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】
途端落ち(最後の一言で結末のつくもの )

【語句豆辞典】
【時の鐘】
時計のなかった江戸時代の町人は、各所の鐘撞堂や、寺々で打ち出す鐘をたよりに暮らしていた。江戸の時の鐘は、徳川家康が入国後、武家町人の便宜をはかるために、日本橋の石町(こくちょう)三丁目に設けたのが初めである。

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『大雨に たらい家中 這い回り』
『貧乏をしてもこの家に風情あり 質の流れに借金の山』

【この噺を得意とした落語家】
・六代目 春風亭柳橋
・四代目 三遊亭園遊
・四代目 春風亭柳好 
・十代目 柳家小三治

【落語豆知識】 板つき
足の不自由な落語家が一旦緞帳を降し、高座に着いた後改めて緞帳を上げる形式。

 




Daily Vocabulary(2007/09/05)

2007年09月05日 | Daily Vocabulary
4511.requisition(要求、必要条件、請求書、請求、要請)
Fill out a requisition form.
4512.work out(何とか解決する、丸く収める、何とかなる、うまくいく)
Don't worry. Things will work out.
4513.last I heard(最後に聞いたところでは、この前聞いたところでは)
Last I heard, everything was set.
4514.commute(通勤する、通学する)
How long does it take for you to commute?
4515.circumvent(迂回する、避ける、~を巧みに逃れる、~の裏をかく)
Is there any way we can circumvent this law?
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