![]() | 本を読む本 (講談社学術文庫)モーティマー・J. アドラー,C.V. ドーレン講談社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。
読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。
初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。
単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。
◆著者◆
【M・J・アドラー】
1902年生まれ、コロンビア大学卒業。シカゴ大学哲学教授、哲学研究所所長、エンサイクロペディア・ブリタニカ編集長などを歴任。
【C・V・ドーレン】
1926年生まれ。コロンビア大学卒業。同大英文学教授を経て、エンサイクロペディア・ブリタニカ・インコーポレイティッド副社長。
【外山滋比古】
1923年愛知県生まれ。東京文理科大学卒業。東京教育大学、お茶の水女子大学、昭和女子大学教授を経て、現在、お茶の水女子大学名誉教授。
【読んだ理由】
署名に惹かれて
【印象に残った一行】
「読む」という行為には、いついかなる場合でも、ある程度、積極性が必要である。完全に受身の読書などありえない。読むということは、程度の差こそあれ、ともかく積極的な行為だが、積極性の高い読者ほど、良い読者だということをとくに指摘したい。読書活動が複雑多岐にわたり、読書に払う努力が大きければ大きいほど、良い読み手である。自分自身と読書に積極的であればあるほど、良い読み手である。
【コメント】
本書では読書のレベルを、
1.初級読書(Elementary Reading)=「その本は何を述べているか」を理解する読書
2.点検読書(Inspectional Reading)=系統立てて拾い読みする読書
3.分析読書(Analytical Reading)=系統立てて質問をする積極的読書。著者との対話型の読書。
4.シントピカル読書(Syntopical Reading)=ひとつの主題について何冊もの本を比較読書し、客観理解をすすめる。書かれていない主題をも発見する究極の読書。
の4つに分類し、 各章でそれぞれの読書における心構えと方法を詳細に語られている。

