色即是空、空即是色(しきそくぜしき、くうそくぜしき)とは
「形あるものは空であり、空が形あるものとなっている」という意味。
この言葉は、般若心経の教えの要であり、仏教の空の思想を代表する一句。
色即是空とは、ものそれ自身は、実体として存在するのではないということを意味し、つまり、ものが存在するのは、そのものを存在させる様々な諸条件や諸条件が完全に備わることによって可能であるという。
空即是色とは、実体としてではなく、諸条件や諸要素に支えられ、寄り集まっているからこそ、そのものが存在するということ。
色即是空も空即是色も、まったく同じことだが、反復することによって、いっさいの存在は空であることを強調している。
これまでのものの見方を徹底して否定していくと、固定観念や先入観が排除され、それらの中にしみこんでいる執着や煩悩、それによって引き起こされる迷いが取り払われる。そこから新しいものの見方が生じ、自由な境地、自由な生き方が生まれてくる。
空の思想によって、様々な縁によって、生かされて生きている自己の存在に気付かされる。
『仏説摩訶般若波羅蜜多心経』
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経
(出典: 一部 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
般若心経 (Han-nya singyou)
「形あるものは空であり、空が形あるものとなっている」という意味。
この言葉は、般若心経の教えの要であり、仏教の空の思想を代表する一句。
色即是空とは、ものそれ自身は、実体として存在するのではないということを意味し、つまり、ものが存在するのは、そのものを存在させる様々な諸条件や諸条件が完全に備わることによって可能であるという。
空即是色とは、実体としてではなく、諸条件や諸要素に支えられ、寄り集まっているからこそ、そのものが存在するということ。
色即是空も空即是色も、まったく同じことだが、反復することによって、いっさいの存在は空であることを強調している。
これまでのものの見方を徹底して否定していくと、固定観念や先入観が排除され、それらの中にしみこんでいる執着や煩悩、それによって引き起こされる迷いが取り払われる。そこから新しいものの見方が生じ、自由な境地、自由な生き方が生まれてくる。
空の思想によって、様々な縁によって、生かされて生きている自己の存在に気付かされる。
『仏説摩訶般若波羅蜜多心経』
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経
(出典: 一部 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
般若心経 (Han-nya singyou)