![]() | イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)乾 くるみ原書房このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。
◆内容(「MARC」データベースより)◆
目次から仕掛けられた大胆な罠、全編にわたる絶妙な伏線、そして最後に明かされる真相…。80’sのほろ苦くてくすぐったい恋愛ドラマはそこですべてがくつがえり、2度目にはまったく違った物語が見えてくる…。
【読んだ理由】
評判どおりの仰天作。必ず二回読みたくなる小説などそうそうあるものじゃない。(読売新聞書評2004年12月21日より)
【印象に残った一行】
「(略)イニシエーションって、言葉の意味、わかる?」
「イニシエーション・・・通過儀礼ってこと?」
「そう子供から大人になるための儀式。私たちの恋愛なんてそんなもんだよって、彼は別れ際に私にそう言ったの。初めての恋愛を体験したときには誰でも、この愛は絶対取って思いこむ。絶対って言葉を使っちゃう。でも人間には・・・この世の中には、絶対なんてことはないんだよって、いつかわかるときがくる。それがわかるようになって初めて大人になるっていうのかな。それをわからせてくれる恋愛のことを、彼はイニシエーションって言葉で表現してたの。それを私ふうにアレンジすると・・・・文法的には間違っているかもしれないけど、カッコよくいえば・・・・イニシエーション・ラブって感じかな」
【コメント】
最近文春文庫として発売されて売れているらしい。
私にはどこがミステリィーなのかよく解らない。もう一回読もうとは思っていない。
しかしHシーンは出色。著者は名前からして女性かと思わせるが男性だ。

