![]() | 土壇場力 |
クリエーター情報なし | |
竹書房 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
WBC台湾戦、9回2死二塁、2-3の1点ビハインド。崖っぷちで放たれた起死回生の同点タイムリー。
いぶし銀と呼ばれた男が、神々しいまでの輝きを見せたその瞬間、日本中が興奮し、熱狂し、感動した。
幾多の試練を乗り越えた末に、真のサムライが手にした土壇場力とは――! ?
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
井端/弘和
1975年神奈川県川崎市生まれ。堀越高等学校で2回甲子園に出場。亜細亜大学では1年春からレギュラーで、3年秋より3季連続で東都大学リーグのベストナインに選ばれる。1997年ドラフト5位で中日ドラゴンズ入団。2001年から遊撃手のレギュラーに定着して以来、不動の遊撃手として活躍。ベストナイン5回(2002,04~07)、ゴールデングラブ賞7回(2004~09,12)、オールスター出場8回(2001,02,05,07~11)、アジアシリーズMVP(2007)、第3回WBC2次ラウンドMVP、ベストナイン
【読んだ理由】
巨人での活躍を期待している。
【印象に残った一行】
打つ、打たないは結果だが、結果が出る前に「打たなきゃやばい」「どうしよう」というマイナス思考が出た瞬間、もう負けだと思っている。
「三振したらどうしよう」と思った時点で、「いやいや、そんな弱気でじゃダメだ」と気持ちを立て直して「思い切り、フルスイングしてやろう」と思って遅い。そうなると今度はいつも以上に力が入ってしまうからだ。
心にマイナスの要素が出た瞬間に、もう勝負は決まっているのだ。
「次に何が来る」しか頭になく、「ここに来たら、こういうスイングをする」、「こっちなら、こう」「変化球が万が一来ても、こうやって打つ」というイメージしかなかった。
打つ、打たないという意識で半句、頭の中で2,3パターンを描きつつ、本命はこれ、次はこれ、もしかして変化球ならこれ、という具合に、どんな球が来ても対応できるよう準備をしていた。
土壇場の力とは、人の思いをどれだけきちんと感じとり、受け止められるかにっかっているのかもしれない。
【コメント】
見かけは頑丈そうだが、意外にケガとの闘いには驚かされた。
また、野村監督に少年時代に出会ったことが、ご本人の野球人生を大きく左右してきたのも驚きだった。