「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす (小学館新書) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
「大人の発達障害」は、実は可能性の塊です
空気が読めない、仕事の段取りが下手、時間の管理が苦手……などの特性がある「大人の発達障害」。
それによって社会とのズレが大きくなると、日々の生活や仕事がうまくいかず、人間関係に悩んでしまうこともあります。
一方で、その独特な感覚や感性を活かすことができれば、普通の人にはまねのできないようなことをやってのけることも少なくありません。
そこで、発達心理学の専門家と、発達障害の当事者に、「大人の発達障害」について、たっぷり解説していただきました。
同僚、上司など周りにいる方がちょっとしたサポートをするだけで、劇的に問題が軽減し、新しい価値を生み出すことができるかもしれません。
本人が気をつけるべきポイントとともに、サポートのコツをお伝えします。
発達障害の人は、得意なことを生かす場があれば、2人分、3人分の働きができる可能性があります。
ユニークなデザイン力、ヒラメキ力、芸術的センス、猪突猛進の行動力などを持ち前の能力をじっくり育てていきましょう。
【編集担当からのおすすめ情報】
時間管理が苦手だったり、物事の整理が下手で困っている人がいたら、それは「大人の発達障害」かもしれません。
「障害」とはいえなくても、その傾向を持っている人はたくさんいると思います。
診断の有無に限らず、「うまくいかないな」「何となく生きづらいな」と感じている人、身近に当てはまる人がいるなら、ぜひ手に取ってみてください。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
田中/康雄
児童精神科医、臨床心理士。北海道大学大学院子ども発達臨床研究センター教授などを経て、札幌で「むすびめ」を開院。
「発達障害のある人の悩みを和らげる」べく、献身的な支援をしている。
笹森/理絵
精神保健福祉士、発達障害ダイバーシティサポーター。
発達障害の当事者として、発達障害の子を持つ親として、あるいはその経験を活かした支援者として、さまざまなメディアで積極的に発言している。
【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。
【印象に残った一行】
「できないことに力を注ぐよりも、長所の部分を伸ばしてください」
診断されたことで、それまでの長い人生の疑問が氷解した、というのはよく聞きます。それでもやはり「ショックだった」「そうか自分は障害があったのか」と落胆される方もあります。(中略)
安堵は、「これまでの生きづらさは、私が怠けていたせいではない」ということの証明でもあります。ショックは診断されたからといって何もかも解決するのではなく、「今後どうすればよいのか」という戸惑いでもあります。
【コメント】
当事者の方のご発言は理解しやすく重みがあります。
本人や周囲の人たちの理解、社会の理解がさらに進んで欲しいと思います。