【内容(「BOOK」データベースより)】
「箕島×星稜延長十八回の一塁手」と言えば、野球好きの人ならピンとくるかもしれない。大試合で落球し、チームも敗北したことで、「戦犯」の烙印を押されてしまった選手たち。高校野球の全国大会、プロ野球伝統の一戦、日本代表として挑んだ五輪の舞台…たった一つのプレーが彼らの人生を狂わせた。ファンから、マスコミから、強烈なバッシングを受けた三人の選手は、失意のどん底からいかに立ち直ったか。彼らの「その後」を追った。
北京五輪の野球日本代表となったG.G.佐藤。今も語り継がれる高校野球星稜・箕島戦の星稜一塁手加藤直樹。最終戦で敗れ、巨人のV9を阻止できなかった阪神の池田純一中堅手。彼らは、大事な試合で大きなミスを犯したとして、ファンやマスコミから非難を浴び、人生が暗転した。理不尽なバッシングとどう戦い、そして立ち直ったのか。「落球」の烙印を背負った男たちの「その後」を辿るスポーツノンフィクション。
目次
第一章
また落球する運命でももう一度五輪に出たいです
G.G.佐藤
2008年8月23日五棵松野球場(北京)
北京五輪3位決定戦米国×日本
第二章
野球の神様はなぜ俺をあの場面で転倒させたのか
加藤直樹
1979年8月16日甲子園球場
全国高校野球大会3回戦箕島×星稜
第三章
「これが私の人生です」30年後に見つけた答え
池田純一
1973年8月5日甲子園球場
セ・リーグ阪神×巨人
第四章
ミスのあとの人生をどう生きるか
目次
第一章
また落球する運命でももう一度五輪に出たいです
G.G.佐藤
2008年8月23日五棵松野球場(北京)
北京五輪3位決定戦米国×日本
第二章
野球の神様はなぜ俺をあの場面で転倒させたのか
加藤直樹
1979年8月16日甲子園球場
全国高校野球大会3回戦箕島×星稜
第三章
「これが私の人生です」30年後に見つけた答え
池田純一
1973年8月5日甲子園球場
セ・リーグ阪神×巨人
第四章
ミスのあとの人生をどう生きるか
【著者】
澤宮優
1964年熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒。日本文藝家協会員。陰の世界で懸命に生きる人物に光を当てることをテーマに、スポーツから歴史、文学まで幅広い分野で執筆。2003年刊行の『巨人軍最強の捕手』で戦前の巨人軍の名捕手吉原正喜の生涯を描き、第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。主な作品に『イップス――魔病を乗り越えたアスリートたち』『スッポンの河さん――伝説のスカウト河西俊雄』『戦国廃城紀行――敗者の城を探る』など。
【黒川 伊保子】
1959年、長野県生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家。奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピュータメーカーでAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した、“世界初"と言われた日本語対話型コンピュータを開発。また、AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した感性分析の第一人者。近著に『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)など多数。
【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。
【最も印象に残った一行】
人生にエラーはつきものだ。
これが私の人生です。このエラーを私の人生の糧にしたい。
【コメント】
しかし、エラーした選手の親にまで取材するマスコミとは何ぞや、何様だ。
読んでいても腹立たしい。