日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第百九十一段

2023年02月14日 | 徒然草を読む


【原文】 
「夜に入りて、物の映えなし」といふ人、いと口をし。万のものの綺羅・飾り・色ふしも、夜のみこそめでたけれ。昼は、ことそぎ、およすけたる姿にてもありなん。夜は、きらゝかに、花やかなる装束、いとよし。人の気色も、夜の火影ぞ、よきはよく、物言ひたる声も、暗くて聞きたる、用意ある、心にくし。匂ひも、ものの音も、たゞ、夜ぞひときはめでたき。
さして殊なる事なき夜、うち更けて参れる人の、清げなるさましたる、いとよし。若きどち、心止めて見る人は、時をも分ぬものならば、殊に、うち解けぬべき折節ぞ、褻け・晴れなくひきつくろはまほしき。よき男の、日暮れてゆするし、女も、夜更くる程に、すべりつゝ、鏡取りて、顔などつくろひて出いづるこそ、をかしけれ。 

【現代語訳】  
「夜になると、暗くてよく見えない」などと言っている人は、馬鹿に違いない。様々な物の煌めき、飾り、色合いなどは、夜だから輝く。昼は簡単で地味な姿でも問題ない。だけど夜には、キラキラと華やかな服装がよく似合う。人の容姿も、夜灯りで一層美しくなる。話す声も暗闇から聞こえれば、その思いやりが身に染みてくる。香りや楽器の音も、夜になると際立ってくる。
どうでもよい夜更けに、行き交う人が清潔な姿をしているのは、この上もない。若い人は、いつ見られているか分からないのだから、特にくつろいでいる時などには、普段着と晴れ着の区別なく、身だしなみに気をつけよう。美男子が日が暮れてから髪を整え、美少女が夜更けに抜け出して、こっそりと洗面所の鏡の前で化粧を直すのは、素敵なことだ。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2023/02/14)

2023年02月14日 | Daily Vocabulary
30026.Cut it out (やめなさい! )to be less than the amount or standard that is needed or that you want  
Cut it out! You guys have been arguing for over an hour. 
30027.I don’t appreciate that (やめていただけますか  )    spoken formal used to say firmly that you do not agree with something that has been said  happen very soon 
I don’t appreciate your comments. 
30028.fad(一時的に商品やアプリ、ファッションなどが爆発的に流行ること )something that people like or do for a short time, or that is fashionable for a short time
I don’t trust fad diets. 
30029.trend (長期間に渡って流行るものを指す )informal not generous, especially with money 類義語 mean 
What are the latest fashion trends in Japan? 
30030.addicted (~にはまっている ) unable to stop taking a harmful/ liking something so much that you do not want to stop doing it or having it  substance, especially a drug 
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