日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第二百十段

2023年06月27日 | 徒然草を読む
 


【原文】 
「喚子鳥は春のものなり」とばかり言ひて、如何なる鳥ともさだかに記せる物なし。或る真言書の中に、喚子鳥鳴く時、招魂の法をば行ふ次第あり。これは鵺なり。万葉集の長歌に、「霞立つ、長き春日の」など続けたり。鵺鳥も喚子鳥のことざまに通て聞ゆ 

【現代語訳】  
「カッコウは、春の鳥だ」と言うけれど、どんな鳥か詳しく書いてある本はない。ある真言宗の書物に、カッコウが鳴く夜に幽体離脱を逃れる方法が記されている。この鳥はトラツグミのことだ。万葉の長歌には、「霞が立つ春の夜長に」とあって、続けてトラツグミが歌われている。カッコウとトラツグミは似ているのだろう。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2023/06/27)

2023年06月27日 | Daily Vocabulary
30691.packed (いっぱい詰まった )extremely full of people 
Yeah, that'll probably be a good idea. It's always packed on Friday nights. 
30692.eerie(不気味な )strange and frightening 
My grandma's house's creaking floors and flickering lights create such an eerie atmosphere. 
30693.sluggish(怠惰な、怠けた )moving or reacting more slowly than normal 
Hot, humid weather makes most people sluggish
30694.at the end(~の終わりに)
I get my salary at the end of every month.
30695.in the end(最終的に、結局)after a period of time, or after everything has been done 
We worked hard and reached our goal in the end