日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第二百二十五段

2023年10月10日 | 徒然草を読む
 


【原文】 
 多久資が申しけるは、通憲入道、舞の手の中に興ある事どもを選びて、磯禅師といひける女に教へて舞はせけり。白き水干に、鞘巻を差させ、烏帽子を引き入れたりければ、男舞とぞ言ひける。禅師が娘、静と言ひける、この芸を継げり。これ、白拍子の根元なり。仏神の本縁を歌ふ。その後、源光行、多くの事を作れり。後鳥羽院の御作もあり、亀菊に教へさせ給ひけるとぞ。 

【現代語訳】  
舞踏家の多久資が言っていた。「藤原信西入道が、数ある舞の中から好きな物を選んで、磯の禅師という芸妓に教えて舞わせた。白装束に匕首、黒烏帽子という出で立ちだったので、男舞と呼んだ。その芸妓の娘が静御前である。母の舞を伝承したのだ。これが白拍子の始まりである。当時は、太古の神話を歌っていたが、のちに、源光行が多くの台本を手がけた。後鳥羽院の手なる作品もあり、愛人の亀菊という芸妓に舞わせた」と。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2023/10/10)

2023年10月10日 | Daily Vocabulary
31211.be in a bad mood  (機嫌が悪い )to feel annoyed or angry 
Really? But he was in a super good mood yesterday. He showed me a picture of his girlfriend. He said he was going on a dat.. 
31212.be in a bad temper  (機嫌が悪い )
We should stay away from our boss for a while. She’s in a bad temper. 
31213.grumpy  (不機嫌な )
My son is always grumpy for a while after he wakes up in the morning and doesn’t talk very much. 
31214.cranky (カリカリ、ピリピリして怒りっぽくなっている  )
I tend to get cranky when I’m busy and can’t get enough sleep. 
31215.get up on the wrong side of the bed (朝から一日中機嫌が悪い 
Dad has been grumpy since this morning. I think he got up on the wrong side of the bed.