保阪正康も高齢になってきたが、この本は彼のこれまでの長い執筆活動のある意味のまとめとして今年の3月19日に発行された新しい本だ。内容の一部立ち読み。
昭和天皇と平成天皇を制度の中で一般的表面的な役割を果たした方と捉えるのではなく、生きた個として自らの任務を模索し行動した方と捉えての記述は筋が通った現代史を作った。
一読をお勧めします。
出版社の:内容紹介
平成は後世どのように総括されるか。政治の劣化、オウム真理教事件、天災と人災……。
その始まりでバブル崩壊に直面し、長く続く経済停滞はこの時代に暗い影を落とす。
だが、「停滞」や「閉塞」といった言葉だけで、平成は語られるものなのだろうか。
昭和との因果関係をふまえ、平成という時代の深層を読む。
保阪正康プロフィール 新潮のサイトから引用。
1939(昭和14)年、北海道生れ。同志社大学文学部卒業後、編集者などを経てノンフィクション作家に。『昭和史七つの謎』『昭和陸軍の研究』『医療崩壊』『愛する人を喪ったあなたへ』『あの戦争は何だったのか』『田中角栄の昭和』『真説 光クラブ事件』「昭和史の大河を往く」シリーズ『昭和の怪物 七つの謎』など著書多数。とくに昭和史、医療問題に関する作品に定評がある。2004(平成16)年『昭和史講座』の刊行で菊池寛賞を、2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。
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