阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

循環器内科クリニックの定期診察を受けた後 亀戸の韓国料理店「ハンアリ」で豆腐チゲを楽しんだ

2023年05月30日 | 食べる飲む

13年前に冠動脈狭窄のため、神戸労災病院で 2回に分けてカテーテル手術を受けた。

 そのおり三つのステントを心臓に入れて以来、ひと月に一度の定期診察と投薬を受けている。現在は四つ目の病院でみてもらっている。

  当時冬場にゴミ出しに行った帰り、家に戻る坂道を上がる途中で何回も心臓が痛く感じ、しばし立ち止まってから家に戻っていたが、

折も折とて腸閉塞になり、神戸労災病院に緊急入院したおり、退院間際に心臓の検査もしてもらったら、

 3本の心臓を動かす血管が一本は100%、後の2本は70%詰まっていると言われてあせった。

そンな状態でもなんで心臓が動いているのですかと聞いたら、人間の身体はよく出来たもんで 詰まった血管のまわりに毛細血管がにゅるにゅるっとできてきて

それが今はなんとか補完していて平時は何とか持つが、急に運動したり、心臓に負担がかかるようなときはそれでは持たず、アナタは間違いなく急性心筋梗塞であちら行きですよと。

 

 この日の定期健診では 前回受けた血液検査の結果も出ていて 肝臓も糖尿も含めて、全ての検査項目の数値は許容範囲に納まっていた。

  13年間毎朝7種類もの薬を飲むのが日々の習慣になったのには怖さを感じているが、まずはこの検査結果に安心した。

病院を出たら、時分時だったので、亀戸のメイン通りのいろんな入ったことのある飲食店を物色したが、

結局天神さん近くにある、前から気になっていた初めての韓国料理店に入いることにした。

 一番の理由は店の表のメニュー表に680円で定食がいくつもあったからだ(笑)。

メニューの中から「豆腐チゲ」と「眞露ロック」を頼んだ。

230524亀戸ハンアリ豆腐チゲ

 駅からかなり離れたロケーションでも客が来る理由がわかるおいしさで、神戸三宮のガード下のオモニの店トンガラシclickと同じほんまもんの旨さだった。

この店も韓国人のオーナー夫婦がやっていて 奥の席には常連らしいお客さんの韓国語の会話が途切れなかった。

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夜の諏訪湖に「怪物」を見た…是枝裕和監督が長野・諏訪エリアで新作を撮った理由  読売新聞オンライン

2023年05月30日 | 諏訪便り

2023/05/28 

長野県の諏訪市や岡谷市など諏訪地域で撮影された是枝裕和監督の新作映画「怪物」が6月2日から全国公開される。2人の少年とそれを取り巻く人々の心の内奥をサスペンスフルに描く意欲作。

 5月27日(現地時間)に閉幕したカンヌ国際映画祭では、脚本を手がけた坂元裕二さんが脚本賞に輝いた。諏訪からどんな刺激を受けて撮影したのか、監督に聞いた。(浅川貴道)

諏訪で撮ることにしたのはなぜですか?

 実は最初の段階での舞台設定は東京の西側でした。けれど、駅前で火事があるとか、消防車が走るといったシーンの撮影を、東京都が一切許可してくれなかったんです。

長野県はフィルムコミッションがしっかりしていて、自治体も撮影に協力的でした。諏訪市は、以前ドラマの撮影でもお世話になった場所でしたが、今回は消防車が走るシーンもOKを出してくれました。

地元もかなり協力的でしたか?

 かなりではなく、全面協力でした。閉校したばかりの学校(2021年3月に閉校した旧諏訪市立城北小学校)も使わせてもらいました。最終的には地元の人も撮影に参加してくれました。

夜の諏訪湖が重要なモチーフとして映し出され、印象的でした。

 劇中で3回出てきます。あの真っ黒い諏訪湖を見たときに、「怪物だ」と感じました。自分がもし子どもであの諏訪湖を見たら、ここに怪物がいてもおかしくないと思いました。

そんな諏訪地域の環境の中、2人の少年の存在感が輝きを放つ作品です。

 小学5年の湊を演じた黒川想矢君は、「演技するって何?」と初日からストレートに聞くタイプ。友達の星川を演じた柊木陽太君は、動きながらセリフがすぐに出てくるタイプ。

正反対の2人が、撮影を通じて成長しました。この年代の男の子特有の引きつける力があります。

いじめや家庭内暴力などのテーマも描かれる。「怪物」とは何?

 人が人を理解できず、相手を自分とは違う「怪物」だと思って理解を諦めてしまう。新型コロナの流行を経て、断絶が加速度的に進んでいます。

この映画は小さな町の小学校で起きた出来事を通じて、そんな状況を描いています。

定評ある坂元裕二氏の脚本で新境地を開いたとも言えます。

一番尊敬している脚本家で、ネグレクトや犯罪加害者家族など、同じモチーフを違う料理の仕方で作品化していると感じていました。

自分で脚本を書いていないので客観的に言えるけれど、とても面白い話です。ぜひ劇場に見に来てください。

 

◇「怪物」あらすじ

 麦野早織(安藤サクラ)は夫を事故で亡くしてから、一人息子・湊(黒川想矢)を大切に育ててきた。ところが最近、湊の行動に不審な点があり、いじめられているのではと気がかりだ。

 早織はある出来事をきっかけに、湊が担任の保利道敏(永山瑛太)から嫌がらせを受けているという告白を受ける。

学校に出向いた早織を校長(田中裕子)は曖昧な対応でかわし、保利は、湊が同じクラスの星川依里(柊木陽太)をいじめているのだと告げる――。

岡谷、富士見などでロケ

諏訪地域でのロケは昨年春と夏に計3か月かけ、諏訪市、岡谷市、富士見町、下諏訪町の計約25か所で行われた。

撮影には、地元の小学生を中心にのべ約700人がエキストラで参加し、諏訪広域消防本部や諏訪市消防団の協力で本物の消防車も走らせた。

 ロケをきっかけに、是枝監督が同市立城南小で児童らに映画制作を指導する特別講師を務めるという交流も実現した。

 脚本の坂元裕二さんは「東京ラブストーリー」「Mother」など名作ドラマを数多く手がけてきた。音楽は坂本龍一さんが生前最後の映画劇伴を担当した。

是枝監督は2018年に「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞している。

 

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容疑者完全黙秘の殺人事件で露骨になる「犯人視報道」と“日本の刑事司法の構造” 郷原信郎  2023.05.29

2023年05月30日 | SNS・既存メディアからの引用記事
日本には、まさに「推定無罪の原則」の「真逆」ともいえる刑事司法とその報道による構図があります。
郷原信郎2023.05.29
 

2023年5月10日、東京都江戸川区の住宅で住人男性を殺害した疑いで同区立中学教諭が逮捕されました。この事件では、

現場の住宅から教諭の持っているスニーカーと同じ型の土足の足跡が見つかってい  た。
 
捜査が及ぶことを想定して教諭があらかじめ作成したとみられる“想定問答”のメモが関係先から見つかっていた
 
事件前後に少なくとも2回、服を着替えていた。
 

など、被疑者の犯人性に関する「警察リーク情報」が山のように垂れ流されました。

2022年10月に、21歳の女子大学生をタリウムを摂取させて殺害したとして起訴された京都市左京区の元不動産業の男性が、3年前の7月にも、61歳の叔母を殺害しようとしたとして2023年5月24日、殺人未遂の疑いで再逮捕されましたが、この事件では、

容疑者のスマートフォンを調べたところ、叔母に対する殺人未遂事件の5か月前から「殺人」ということばが、さらに、2か月前からは、「タリウム」ということばが検索された履歴が残っていた。検索は叔母が体調不良を訴えた数日前まで続いていた
 

などと報じられています。

いずれも、取調べに対して、容疑者は黙秘しているとのことです。

このような話が、連日報じられると、殆どの人は、被疑者はこの事件の犯人だと確信するでしょう。実際に刑事裁判が開始される前に、世の中的には事実上「有罪の結論」が出てしまうことになります。この事件は殺人事件なので、当然、裁判員裁判の対象です。報道によって裁判員が予断を持つことにもなりかねません。

一方、5月25日に発生した長野県での4人殺害事件については、警察からの捜査情報リークによると思える報道はほとんどありません。4人殺害後、犯人が猟銃を持って立てこもった末に逮捕されたこの事件では、「犯人性」に殆ど問題がありません。警察側に、捜査情報をリークして犯人視報道をさせる必要がない、ということでしょうか。

被疑者が黙秘して犯人性を認めない事件においての露骨な「犯人視報道」の背景には、国選弁護人が起訴後にしか選任されず被疑者段階の弁護が限定的にしか行われなかった昔とは異なり、当番弁護士や起訴前国選弁護が充実し、逮捕直後から弁護人の介入が行われ、しかも、無実を訴える被疑者に対しては、捜査段階での黙秘を勧めるのが刑事弁護のデフォルトとされるようになっているため、警察の取調べで自白が得られにくくなったことがあるようです。

日本では、世間の耳目を集めた殺人事件などの場合、警察の側に、「事件を解決する」ということに対する拘りが強いのです。昔であれば、取り調べで被疑者を自白に追い込み、「全面自供」で事件が解決、という決着が多かったのですが、被疑者が「完全黙秘」では、それは見込めません。そこで、警察幹部が記者クラブを通じて各社の記者を集め、被疑者の犯人性について警察が収集した証拠の内容を一方的にマスコミに情報提供しているようです。それによって、世の中に「被疑者が犯人であること」を確信させ、事実上、「事件の解決」にしたいということでしょう。

しかし、本来、刑事事件について有罪無罪の判断は、裁判によって行われるというのが当然の原則のはずです。

被疑者は、取調べに対して黙秘して、刑事裁判で自らの主張をしようという姿勢なのですから、その刑事裁判が開かれ、そこで、公正な審理によって有罪無罪の判断が行われるのを待つべきでしょう。

その被疑者が真犯人であるかどうか、有罪であるかどうかの判断は、国家の公正な手続で行われなければなりません。被疑者側の弁解や主張が全く行われない状況で、警察がマスコミを通じて一方的に世の中に「有罪の認識」を広めていき、刑事裁判が始まった時点では、既に世の中には「有罪の確信」が動かしようがないものになっている、というのでは、あまりにもアンフェアです。

前記のような「犯人視報道」からすると、江戸川区立中学教諭が逮捕された殺人事件でも、被疑者が犯人であることは間違いないように思えます。

しかし、それらの事実について、被疑者・弁護人に弁解・反論の機会が与えられたわけではありません。「想定問答作成」にしても、どの時点で、どのような状況において被疑者が作成したのかによって、その意味は異なってきます。警察側の情報提供による一方的な報道をそのまま信じ込むことが危険であることは言うまでもありません。

このように、被疑者逮捕後の「犯人視報道」によって社会の中に「有罪の認識」が定着するのが恒常化していることの背景に、日本の刑事司法の構造そのものの問題があります。

日本では、被告人が起訴事実をすべて認めた「自白事件」でも、検察官が「有罪を立証する証拠」を裁判所に提出します。その証拠が公判廷で取調べられ、裁判所が証拠に基づいて犯罪事実を認定し、有罪判決が言い渡されます。ここでは、有罪判決は、裁判所の証拠による事実認定に基づいて行われているという「建前」が維持されていますが、被告人が起訴事実を認めているのに、裁判所が、「証拠が十分ではない」と判断して「無罪」を言い渡した事例は、過去にはほとんどありません。

つまり、実際には、日本の刑事裁判では、起訴される事件の9割以上を占める「自白事件」について、裁判所は量刑の判断をしているだけなのです。それなのに、「証拠に基づいて事実認定を行う」という外形を維持するために「(当然)有罪の事件の司法判断」に膨大な労力と時間が費やされています。その分、被告人が無罪を主張する「否認事件」に費やす時間と労力が限られてしまいます。このような刑事司法の構造の下で、有罪率は99.5%(否認事件だけでみても98%)を超えているのです。

刑事裁判は、本来は、納得できない、謂れのない容疑で逮捕され起訴された者が、弁解・主張を述べ、裁判所がその言い分に正面から向き合い、証拠によって事実を確認する場であるはずです。しかし、現実の日本の刑事裁判の多くは、「検察の主張どおりの有罪判決を、流れ作業的に生産する場」に過ぎないものとなっています。

被疑者の逮捕」というのも、本来は、「逃亡のおそれ」「罪証隠滅のおそれ」がある場合に、それを防止するための措置に過ぎないはずです。しかし、実際には、それによって、実名報道が行われ、「犯罪者」というレッテル付けが行われます。そのレッテル付けに「犯人性」の裏付けを与えるのが、警察情報による一方的な「犯人視報道」です。

検察官の起訴は、刑事訴訟法上は、刑事裁判を求める「検察官の行為」に過ぎないはずですが、日本では、公訴権を独占し、訴追裁量権を持つ検察官が「正義」を独占しています。検察官の判断は「正義」であり、事実上、そのまま司法判断となります。

日本では、このように、警察の逮捕によって「犯罪者」としてレッテル付けがされ、それが、検察官の起訴で「正義」のお墨付きを与えられることで、「被告人=犯人」の推定が働く、まさに「推定無罪の原則」の真逆の構図があります。そのため、起訴された被告人の多くは、自白し、裁判でも起訴事実を認めます。「犯罪事実を認めず悔い改めない被告人」は、「検察の主張どおりの有罪判決を、流れ作業的に生産する場」に過ぎない刑事裁判の場に引き出される前に、「犯人視報道」が、「自白」に代わって、世の中での「有罪の確信」を生じさせる機能を果たすのです。

刑事裁判の手続においては、警察や検察に逮捕された者は、通常、潔く自白し、裁判でも罪を認めるのが「デフォルト」だと思われてきました。そこでは、被疑事実を争ったり、裁判で無罪主張したりする行動自体が異端視されます。そのような人間は、罪を認めるまで身柄拘束されるのは当然だという考え方が「人質司法」につながります。

憲法上の権利である黙秘権を行使する被疑者に対して、警察幹部が、「犯人視情報」を提供し、それをマスコミが垂れ流す、その背景には、日本の刑事司法の構造そのものが存在するのです。

このような、刑事裁判というものをおそろしく軽視した日本の刑事司法のままで良いのでしょうか。刑事裁判の在り方そのものを、そして、これまでの「形骸化した刑事裁判」を前提にした犯罪報道の在り方を、根本的に考え直すべきではないでしょうか。

https://nobuogohara.theletter.jp/

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05月29日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年05月30日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文全文に飛びます。

 

 

 

 

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東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年04月25日(月)のブログ]

2023年05月30日 | 東日本大震災ブログ
2011年04月25日(月)
日弁連・宇都宮会長の福島の学校利用についての声明。
☆福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用について国の指針が出たが、あちらを立てこちらを立て、右往左往して本当に学童のことを考えたものになっていないと心配している人が多い。

日本弁護士連合会会長声明集 Subject:2011-4-22から引用。

「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明

4月19日、政府は「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を発表し、これを踏まえて、文部科学省は、福島県教育委員会等に同名の通知を発出した。これによると「児童生徒等が学校等に通える地域においては、非常事態収束後の参考レベルの1~20mSv/年を学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安と」するとされており、従前の一般公衆の被ばく基準量(年間1mSv)を最大20倍まで許容するというものとなっている。その根拠について、文部科学省は「安全と学業継続という社会的便益の両立を考えて判断した」と説明している。

しかしながら、この考え方には以下に述べるような問題点がある。

第1に、低線量被ばくであっても将来病気を発症する可能性があることから、放射線被ばくはできるだけ避けるべきであることは当然のことである。とりわけ、政府が根拠とする国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)は成人から子どもまでを含んだ被ばく線量を前提としているが、多くの研究者により成人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいとの報告がなされていることや放射線の長期的(確率的)影響をより大きく受けるのが子どもであることにかんがみると、子どもが被ばくすることはできる限り避けるべきである。

全文はこちら
 
 
4月25日沖縄県民大会
県民大会1年 翁長市長、高嶺議長に聞く

2011年4月25日 09時33分 沖縄タイムス

 4・25県民大会の共同代表として壇上から普天間飛行場の県内移設反対を訴えた翁長雄志那覇市長と、高嶺善伸県議会議長はイデオロギーや党派の違いを乗り越え、県民が一つになった意義を強調した。

 県民大会で突き付けた「なぜ、沖縄だけに基地を集中させるのか」というメッセージは日本の安全保障が沖縄の犠牲の上に成り立っていることを国内外に示した。一方で、政府は過重な基地負担軽減の道筋を示さず、同飛行場の県外移設の見通しも立たない。翁長、高嶺両氏に大会の成果、普天間飛行場の移設問題への対応を聞いた。

超党派持続に力点
主張する機会 必ず来る
翁長雄志那覇市長

 ―大会の翌月、政府は日米共同声明で辺野古移設を再確認した。地位協定の改定にも触れていない。実感できる負担軽減は、成果として実現しているか。

 「実現していないし、しばらくは難しいだろう。政府は、ほかの移設先も検討していないし、震災復旧で国政全般も停滞しているのに、沖縄に目を向ける余裕はない。また、米軍の『トモダチ作戦』に対する大手マスコミの論調からは、大会で示したように『重すぎる基地負担はいらない』と主張しづらい世論が生まれている。いくら正論であっても、だ」

本文はこちら
 
 
「浜岡原発止めて」 静岡で若者らデモ
(4/25 08:03)  静岡新聞

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の運転停止を求めるデモ行進が24日、静岡市葵区の中心街で行われた。
 福島第1原発事故をきっかけに、県内の20〜30代の若者を中心に結成した市民団体「ふきのとう」の呼び掛けに応じた約600人が参加した。

 葵区の青葉シンボルロードで集会を開き、有志15人が「浜岡原発で事故が起きれば県内の農業は成り立たなくなる」などと主張した。
 行進は「菜の花パレードはまおか」と銘打ち、参加者は放射性物質を吸収する性質があるとされる菜の花を手にしたり、「ストップ浜岡」と書かれたプラカードを掲げたりした。中電静岡支店前では「浜岡止めて」などとシュプレヒコールも上げた。
 ふきのとうメンバーの男性(31)は東海地震の想定震源域の真上にある浜岡原発は止めるべき」と話した。
 
 
敦賀市長選・嶺南町議戦の結果を受けて  福井新聞から
「原発安全、今こそ肝に」 嶺南住民・新選良への声

(2011年4月25日午前8時40分)福井新聞

 
原発の安全、防災対策が焦点となった敦賀市長選と嶺南の市町議選(敦賀原発と敦賀市長選候補者の訴えに聴き入る支持者のコラージュ)


 福島第1原発事故の惨状や、避難生活を余儀なくされる人々の苦悩を目の当たりにしてなお、原発とともに歩まなければならない本県の原発立地、準立地の住民。「今こそ住民の代表者という自覚を」「地元で安心して暮らせるという当たり前のことを守って」。原子力政策をめぐる新選良への期待は、過去に例を見ないほど切実で深刻だ。24日誕生した新首長、市町議に求める嶺南住民の声を聞いた。

 【対策徹底】
 福島第1原発は地震と津波に耐えきれず、深刻度はチェルノブイリ事故並みとなった。このため「絶対安全と言えなくなった」「敦賀でも同じような状態になる可能性がある」などとし、多くの住民が安全性確保への行動力を求めた。

 運転開始から40年以上経過した原発を抱える敦賀市民からは、廃炉にまで言及した強い意見があった。自営業男性(64)は「福島第1原発と同じ炉型の日本原電敦賀1号機の津波対策を万全に」と求めた。主婦(67)や会社役員男性(50)も「40年が経過した敦賀1号機はできたら止めてほしい」「廃炉も視野に安全対策を徹底してほしい」などと訴えた。

続きはこちら
 
 
「汚染で世界に謝罪を」 復興構想会議で玄侑氏
(2011年4月24日 福島民友ニュース)

 復興構想会議の第2回会合には三春町在住の作家玄侑宗久氏と県立博物館長の赤坂憲雄氏が出席した。

 玄侑氏は、福島第1原発から放射性物質が大気中や海水に放出されたことについて「そろそろ国として正式に国際社会におわびすべきではないか」と指摘、菅直人首相が日本政府を代表し原発事故に伴う汚染について国際社会に謝罪の意思を示すべきだと訴えた。

 また、玄侑氏は土壌汚染の改良策として、ヒマワリと菜の花の作付けを提案したという。
 玄侑氏は「ヒマワリについては政府も取り組みを始めているようだ。三春町では廃油を活用したディーゼル油でごみ収集車が動いている。それを雇用に導き、土壌浄化に役立てられたら」と語った。

 
(2011年4月24日 福島民友ニュース)

「警戒区域」にとどまる住民 対応に自治体苦慮

 東京電力福島第1原発の事故を受け、半径20キロの警戒区域に指定された市町村で、指定以降もさまざまな理由で区域内にとどまる住民がいる。各市町村は、避難するよう働き掛けているが応じてもらえず、対応に苦慮している。災害対策基本法では強制退去も可能だが、住み慣れた土地から離れたくないと願う住民感情を考えると市町村は強制退去に踏み切れず、説得を続けるしかないのが現状だ。担当者は「住民は何かしらの事情があって残り、無理やり連れ出すのは難しい。かといって安全面から、そのままにもできない」と対応の難しさを語った。
 
 
福島原発暴発阻止 現地作業ボランテイア・プロジェクト その2
☆4月17日に掲載した「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」のその後の進捗状況です。(4月17日の記事はこちら

福島原発阻止行動プロジェクト活動報告
2011.4.23   山田恭暉

4 月初めに呼びかけ文をお送りしてから半月余りがたちました。この間東電のロードマップが発表され、原子炉建屋内部の状況が報道されるなどしましたが、深刻な事態はまだまだ続いています。現場作業員の不足については、京大原子炉実験所の小出助教が下記のサイトで指摘しています。いよいよ退役者の出動が不可欠になってきています。
http://hiroakikoide.wordpress.com/

これまでに行動隊(31 名)あるいは賛同者(126 名)としてご登録いただいた皆様に活動状況のご報告をするとともに、今後のご協力をお願いします。

なお、下記のウエブサイトを開設しました。ここに山田の略歴も掲載しています。
http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/

1. 運動目標と運動形態の確認

1) 呼びかけ文では必ずしも明確にはしていませんでしたが、私たちの行動隊は政府の指導する冷温停止・廃炉の実行部隊の現場作業要員として退役した技能者・技術者のボランティアを加えて編成させる
ということを目標として活動をすることであると考えます。

2) このプロジェクトは、いわば原発事故との戦争に出兵することを促すようなものです。政府・東電がこれに賛同し推し進めることには道徳的な意味を含め抵抗があることはこれまでの状況でも明らかです。今後の私たちの活動は国内国外、各界からの政府と東電に対する圧力を強めることが必要です。

3) この運動は主として目標に賛同する方々による自主的な、アミーバ的な活動によって進められることを期待します。呼びかけた山田を含めた何人かの世話人は、名簿の整備や情報の集約などを行います。
2. 行動隊、賛同者名簿の補強

1) これまで登録いただいた方々のリストを添付しました。登録情報としては、一部の方を除きご氏名、ご住所、電話・FAX、メールアドレスなど、内部の情報伝達のためのものだけでした。

2) しかし、政府・東電への圧力を強めるために、ご登録いただいた方々の次の情報を追加していただきたいと思います。メール、ファックス、電話、郵便いずれかの方法でご連絡ください。
姓名のよみ:
ペンネーム(本名の公開をしたくない場合):
生年月日:
現職:
所有資格(クレーン運転免許、溶接士、配管技能、建築士、など):
職歴(専門分野):
学歴:
その他特記事項(自由に):

3) これらの内容を下記のウエブサイトに公開します。ただし、住所は都道府県まで、電話・FAX、メールアドレスは公開しません。
http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/

3. 国会議員への働きかけ

1) 正清太一さんの手引きで民主党を主として何人かの国会議員への働きかけを行ってきています。しかし、特別な縁故を持たない場合には、秘書が書類を受け取るだけで終わることがほとんどです。

2) 反応は様々ですが、まだ積極的に政府に取り上げさせようとしてくれる議員は出てきていません。賛同してくれても、退役者に負担かけるプロジェクトに賛同することにためらいを示す場合が少なくありません。

3) 民主党の中後議員を中心とするメンバーが菅総理に提言を行っていますが、内閣が受け付けないという状況もあるようです。

4) 参加・賛同いただいた方々それぞれのチャネルで国会議員への働きかけをぜひお願いします。山田が同行することが望ましい場合にはいつでもお声をかけてください。

4. 有力者への働きかけ

この動きはまだ始めたばかりです。これまで下記の人たちに呼びかけ文を手渡したり郵送したり、ウエブサイトに投稿したりしなしたが反応を得るまでには至っていません。

大江健三郎(手渡し)
なだいなだ(手渡し)
内橋克人(手渡し)
京大原子炉実験所 小出裕章 助教(郵送)
愛媛大学医学部 谷川武 教授(郵送)
原子力安全委員会 意見質問箱(郵送)
東京電力社長(郵送)
鳥越俊太郎(ウエブ投稿)
皆様それぞれに、お知り合いの有力者や、気のついた方への呼びかけ文の転送、ウエブサイトでの情報伝達などをしていただきますようお願いします。

5. 原発避難者との協力

淵上太郎さんが双葉町の人たちが避難している加須を訪れ、町長や避難民と会ってきています。しかし具体的な協力関係を作るには至っていません。
6. インターネットでの拡散

すでに10 余りのサイトで取り上げてくれています。
Google でもYahoo でも「福島原発暴発阻止」で検索するといろいろ出てきます。賛否両論いろいろありますのでお手すきのときにでもご覧いただき、適宜投稿してください。
政府の「風評流布を防ぐように」という勧告のせいか、twitter の一部ではサイト管理者の手で削除されたという報告も来ています。

7. 報道への働きかけ

1) これまでにメディアで取り上げてくれたのは「奈良新聞」と「週刊金曜日」だけです。それぞれ下記のサイトに公開されています。
奈良新聞(記事要約のみ)
http://www.nara-np.co.jp/20110408094506.html
週刊金曜日
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1975

2) 何社かの全国紙のインタビューを受けていますがまだ記事になっていません。ある新聞社では、デスクが「『人柱』に見えるような記事を載せるのは批判されるリスクがある」といって記事原稿を却下したとのことです。

8. 海外への働きかけ

 次の方々が海外へ呼びかけを広めてくださっています。
1) 広島修道大学人文学部 森島吉美教授が、知人のドイツ人に呼びかけ文の独訳を頼み、Kassel 市で4 月17 日に行われたチャリティーコンサートの際にビラを配布してくれました。また、近く行われるチェルノブイリ25 周年集会で読み上げられる予定とのことです。
2) アメリカ在住の石垣日登美さんが、米国メディアに広めてくださっています。
3) フランス在住の竹田蘭子さんがフランス語訳、スペイン語訳を進めてくださっています。
4) 中村光男さんが英語圏内の報道、原子力関係機関、哲学者など、広い範囲にコンタクトを始めてくださっています。
5) 佐々木和子さんがチェコ語への翻訳を準備中です。
皆様それぞれのチャネルで、重複をいとわず、より多くの方に知らしめるようにしてください。英語文、ドイツ語文は下記のウエブサイトからダウンロードできます。フランス語、スペイン語、チェコ語もでき次第アップロードします。
http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/

9. カンパのお願い

 最初の呼びかけ、今後のさまざまな活動に若干の資金が必要です。下記の口座にカンパをお願いします。金額の多寡は問いません。
郵便振替口座 00171-7-569285 暴発阻止呼びかけ隊

郵貯銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店 当座 0569285
ボウハツソシヨビカケタイ
りそな銀行 西葛西支店 普通預金 ボウハツソシヨビカケタイ
以上
 
 
原子力安全神話の形成
「原子力安全神話はいかにして作られたか」/ 
正統性を喪失したエリート支配層

「原子力安全神話はいかにして作られたか」経済評論家・内橋克人氏(3月29日)ラジオ・インタビューから。

[要約]

 私は福島第一原発の事故はまさしく人災だと思う。「原発は安全でクリーンなエネルギーだ」と嘘を唱えてきたわけだが、その安全神話が崩れて、地震・津波という自然災害に加えて、原発事故という人災が追い討ちをかけてしまった。

原発安全神話がどのように作られてきたのかについてだが、当の電力会社はもちろんのこと、科学の名において「安全だ」と主張してきた夥しい数の学者・研究者・行政の責任は免れることはできないと思う。原発推進は今も各地で続いているわけだから。
 
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